●エントリー発表時からかなり楽しみにしていた今年の丸亀ハーフマラソン。
▼「元女王」は丸亀へ その期待通りに、福士加代子が初ハーフマラソンで日本新記録樹立と言うはなれわざを見せてくれた。
本当は、福士vs野口のガツガツした対決もみたかった気もするが、これはこれでタイプの違いが出て面白かったかもしれない。
3km地点辺りまでは男子選手に紛れながらも並走していた福士と野口。
しかし、3km過ぎに福士はランニングコーチの三原幸男についてペースを上げていく。
野口はそれについていかず、福士が早くも独走状態に。
5km、10kmのラップはそれぞれ15分26秒とかなりのハイペース。
10km過ぎにはラップが落ちていったものの、20kmまでの途中計時は全て日本新、アジア新。
15kmの通過タイム46分55秒は、世界最高記録でもあるらしい。
ずっと三原コーチについていく福士だが、通常のペースメーカーを使うようにぴったりと後ろにつくわけではなく、やや離してななめ後ろをついていっていた。
15kmから20kmはさすがに疲れたのか16分46秒とペースが落ちるが、それでも従来野口が持っていた1時間8分23秒をはるかに上回るペース。
結局日本記録を大幅に57秒も更新する1時間7分26秒のタイムでゴール。
ただ、インタビューはいつもの福士節。
「疲れるからマラソンには興味ないっすよ」みたいな発言をして、それこそ陸上に興味無さそうなインタビュアーの中野美奈子アナを困惑させていた。
元日本記録保持者の野口も終盤追い上げ、気付けば競技場内ではかなり福士に迫ってきていた。
福士とは逆に15kmから20kmでラップをあげてきた。
そして、野口も自らの日本記録を上回る1時間7分43秒でゴール。
さすがにアテネの女王。
久々の復活レースもきっちりと仕上げてきた。
しかし、シスメックスのユニフォームはグローバリーの時と同じなのね。
#胸元のロゴが変わっただけ・・・。
弘山は序盤から遅れ、1時間10分59秒の4位。
最初はエントリーしていた小崎まりも結局出場はしなかったようだ。
そう言えば、ずっと福士を先導していた三原コーチは結局途中棄権。
最後のホームストレートまで一緒に走っていて、そこで福士を先に行かせて声をかけていた。
ゴールするのが目的でないといえ、あそこまで走ったらゴールしちゃえばいいのにと素人考えでは思ってしまう。
それとも、公認はされていないけれどペースメーカーみたいなものだから、やっぱり少し遠慮があったのかな?
女子とは対照的にスローペースで進んだ男子。
5kmから10kmで一度ペースが上がるが、10kmから15kmでは再びペースが戻ってしまう。
15km過ぎに集団から飛び出したのは、ムツリ。
そして、それをとらえに言ったのはチームメイトの松宮隆行。
レース序盤は集団内でも目立たないところにいた松宮。
そのままムツリと並走して競技場内に入り、一旦ムツリを前に出しながらも最後にきっちり交わして優勝。
松宮のレース巧者ぶりが目立ったレースだった。
コニカミノルタ勢の10秒ちょっと後ろでは激しい3位争いが。
家谷、中東の山陽特殊製鋼勢と清水智也との4人でのデッドヒートを制したのは、早稲田大の竹澤健介。
今年の箱根では2区を任されながらも結果を残せなかった1年生が、このレースでは大学生唯一のベスト10入りを果たした。
学生2番手は、箱根で駒澤の8区を務めた堺晃一(「太もも」と言った方が通りがいいのかな?)の14位。
駒澤の1区だった藤山哲隆は16位。
順天堂の長門俊介は58位に終わり、ルーキー佐藤秀和は1時間6分5秒の66位だった。
ちなみに福士のタイムは男子でも完走487人中92位に相当する記録。
■ハーフマラソン■マラソン■丸亀ハーフマラソン■2005-2006駅伝・マラソン
▼「元女王」は丸亀へ その期待通りに、福士加代子が初ハーフマラソンで日本新記録樹立と言うはなれわざを見せてくれた。
本当は、福士vs野口のガツガツした対決もみたかった気もするが、これはこれでタイプの違いが出て面白かったかもしれない。
●第60回記念 香川丸亀ハーフマラソン2006/2/5 12:00 大分市営陸上競技場発着 42.195Km ▼第60回記念 香川丸亀ハーフマラソン ■女子総合成績 ■結果 順位 選手 (所属) タイム 5km 10km 15km 20km 1 福士加代子 (ワコール) 1:07:26 15:26 15:26 16:03 16:46 日本新 2 野口みずき (シスメックス)1:07:43 15:33 15:52 16:31 16:13 日本新 3 M.ヤマウチ (イギリス) 1:09:24 16:03 16:03 16:44 16:54 -- ---------- ------------- ------- 4 弘山晴美 (資生堂) 1:10:59 5 挽地美香 (天満屋) 1:11:03 6 長尾育子 (積水化学) 1:11:09 7 M.ワンガリ (デンソー) 1:11:59 8 尾崎朱美 (資生堂) 1:12:05 9 佐藤由布子 (サニックス) 1:12:08 10 小林雅代 (サニックス) 1:12:19
しかし、3km過ぎに福士はランニングコーチの三原幸男についてペースを上げていく。
野口はそれについていかず、福士が早くも独走状態に。
5km、10kmのラップはそれぞれ15分26秒とかなりのハイペース。
10km過ぎにはラップが落ちていったものの、20kmまでの途中計時は全て日本新、アジア新。
15kmの通過タイム46分55秒は、世界最高記録でもあるらしい。
ずっと三原コーチについていく福士だが、通常のペースメーカーを使うようにぴったりと後ろにつくわけではなく、やや離してななめ後ろをついていっていた。
15kmから20kmはさすがに疲れたのか16分46秒とペースが落ちるが、それでも従来野口が持っていた1時間8分23秒をはるかに上回るペース。
結局日本記録を大幅に57秒も更新する1時間7分26秒のタイムでゴール。
ただ、インタビューはいつもの福士節。
「疲れるからマラソンには興味ないっすよ」みたいな発言をして、それこそ陸上に興味無さそうなインタビュアーの中野美奈子アナを困惑させていた。
元日本記録保持者の野口も終盤追い上げ、気付けば競技場内ではかなり福士に迫ってきていた。
福士とは逆に15kmから20kmでラップをあげてきた。
そして、野口も自らの日本記録を上回る1時間7分43秒でゴール。
さすがにアテネの女王。
久々の復活レースもきっちりと仕上げてきた。
しかし、シスメックスのユニフォームはグローバリーの時と同じなのね。
#胸元のロゴが変わっただけ・・・。
弘山は序盤から遅れ、1時間10分59秒の4位。
最初はエントリーしていた小崎まりも結局出場はしなかったようだ。
そう言えば、ずっと福士を先導していた三原コーチは結局途中棄権。
最後のホームストレートまで一緒に走っていて、そこで福士を先に行かせて声をかけていた。
ゴールするのが目的でないといえ、あそこまで走ったらゴールしちゃえばいいのにと素人考えでは思ってしまう。
それとも、公認はされていないけれどペースメーカーみたいなものだから、やっぱり少し遠慮があったのかな?
●第60回記念 香川丸亀ハーフマラソン2006/2/5 12:00 大分市営陸上競技場発着 42.195Km ▼第60回記念 香川丸亀ハーフマラソン ■男子総合成績 ■結果 順位 選手 (所属) タイム 5km 10km 15km 20km 1 松宮隆行 (コニカミノルタ) 1:02:13 14:57 14:36 14:56 14:39 2 S.ムツリ (コニカミノルタ) 1:02:14 14:56 14:36 14:56 14:40 3 竹澤健介 (早稲田大学) 1:02:26 14:56 14:37 14:55 14:48 -- ---------- --------------- ------- 4 家谷和男 (山陽特殊製鋼) 1:02:26 5 中東亨介 (山陽特殊製鋼) 1:02:27 6 清水智也 (佐川急便) 1:02:28 7 植木大道 (トヨタ自動車九州)1:02:41 8 野口憲司 (四国電力) 1:02:49 9 山岡雅義 (大塚製薬) 1:03:06 10 李斗行 (三星電子) 1:03:19
5kmから10kmで一度ペースが上がるが、10kmから15kmでは再びペースが戻ってしまう。
15km過ぎに集団から飛び出したのは、ムツリ。
そして、それをとらえに言ったのはチームメイトの松宮隆行。
レース序盤は集団内でも目立たないところにいた松宮。
そのままムツリと並走して競技場内に入り、一旦ムツリを前に出しながらも最後にきっちり交わして優勝。
松宮のレース巧者ぶりが目立ったレースだった。
コニカミノルタ勢の10秒ちょっと後ろでは激しい3位争いが。
家谷、中東の山陽特殊製鋼勢と清水智也との4人でのデッドヒートを制したのは、早稲田大の竹澤健介。
今年の箱根では2区を任されながらも結果を残せなかった1年生が、このレースでは大学生唯一のベスト10入りを果たした。
学生2番手は、箱根で駒澤の8区を務めた堺晃一(「太もも」と言った方が通りがいいのかな?)の14位。
駒澤の1区だった藤山哲隆は16位。
順天堂の長門俊介は58位に終わり、ルーキー佐藤秀和は1時間6分5秒の66位だった。
ちなみに福士のタイムは男子でも完走487人中92位に相当する記録。
■ハーフマラソン■マラソン■丸亀ハーフマラソン■2005-2006駅伝・マラソン
Comment(0)| Track back(0) | 2006-02-06 09:42:34 | Clip!!
●2006大阪国際女子マラソン2006/1/29 12:10 長居陸上競技場発着 42.195Km
今年の大阪国際女子マラソンは、大方の予想通りキャサリン・ヌデレバの圧勝に終わった。
シモンも本調子ではなく、日本勢も特に強力な選手がいないこの大会。
そして、大阪コースは国内では高速な部類のコース。
さらに、ヌデレバの苦手な寒い気候でもなかった。
こんな条件下で、世界トップクラスの力を持つヌデレバが敗れることは、考えにくかった。
●レースは、ヌデレバにおあつらえ向きの展開で進んだ。
グリゴリエワ、ベルクトの2人のペースメーカーの作るペースは5km16分50秒というなかなかのハイペース。
実際は10kmまでは16分45秒のペース。
しかも、それぞれの1kmのペースはあまり安定せず、1kmごとのペースは10秒ぐらいの揺れで進んでいく。
そんなペースの先頭集団を2人のペースメーカーとともに序盤形成したのは、小川、阿蘇品、坂田の京セラ勢3人とベテランの小幡佳代子。
速いペース+不安定というこの流れは、ついていった日本人選手にとってはかなり苦しいものになったようだ。
基本的に後半型のレースをするヌデレバは、ハイペースの先頭集団には全くついていかず、シモン、嶋原らと第2集団を形成。
途中で第2集団からは抜け出し、先頭集団と第2集団との間で一人旅を続ける。
「先頭集団についていかず、後半ペースを上げて一気に逆転勝ち」というのはヌデレバの必勝パターン。
解説によると、今回のハイペースをペースメーカーに望んだのもヌデレバだということで、まさにヌデレバが思い描いたとおりのレース展開となった。
●ハイペースで進む先頭集団。
15kmを前に、先頭集団から最初に脱落したのは坂田。
京セラ3人の中でただ一人の一般参加である坂田の脱落はまず順当かと思われた。
続いて、20kmに達しないうちに阿蘇品照美も脱落。
15kmから20kmの16分37秒という速いペースに着いていけなかった。
昨年の世界ハーフ日本代表で、今回が初マラソンの阿蘇品には期待も大きかったが、早々に脱落し、結局30km過ぎに棄権してしまった。
ペースメーカー2人と小川、小幡でレースが進む。
しかし、折り返しを過ぎて25kmを前に、今度は小川が脱落。
京セラ勢3人が次々と脱落し、先頭が小幡一人となったところで25km地点。
ペースメーカーはここで御役御免で、2人同時にレースから離脱。
突然単独走となった小幡は、ここからペースが上がっていかない。
20kmから25kmは17分8秒秒だったペースが、次の5kmでは17分33秒に落ちる。
●そして、まさにここからヌデレバの追い上げが始まる。
15kmを境に1つペースを上げてきていたヌデレバは、ペースが落ちてきた先行する日本勢を次々と捕らえる。
阿蘇品、坂田、小川を次々と抜き、33km過ぎには小幡を捕らえ、思惑通り後半での逆転で先頭に立つ。
しかし、その後は勝利を確信したか、ペースは上がっていかない。
結局16分台のラップは1回だけ。
ゴールタイムも2時間25分4秒と平凡だったが、圧倒的な強さを見せての余裕の勝利だった。
●ヌデレバに抜かれた小幡は、その後粘った。
後ろから追い上げてきた坂田が、足に違和感を感じて後退したのにも救われたが、代わって3位に上がってきた嶋原の追撃も届かず、そのまま2位でゴール。
営団地下鉄→アコムと渡ってきた苦労人のベテランにとって、意外にもこの2位がマラソンでの自己最高位となるらしい。
3位はいつもどおり後半の追い上げを見せた嶋原清子。
ただ、勝利にこだわったレースをするのだったら、いくら後半型の嶋原といっても「ヌデレバの後ろ」という位置取りはなかったのではないか。
4,5位には一般参加の坂田昌美、森本友が続いた。
特に、坂田は早々に先頭集団から脱落したものの、その後同じ京セラの小川、阿蘇品をきっちり拾って順位を上げてきた。
森本は嶋原とともに第2集団でレースを進め、最後は順位をまとめてきた。
6位グルカ、7位奥永、8位A.ヌデレバ(ヌデレバの妹)、9位シモン、10位小尾といったところは、全て第2集団にいた選手たちだ。
小幡とともに最後までペースメーカーについていった小川は、11位に敗れた。
●ヌデレバの圧倒的な強さ、小幡のベテランの粘りが印象的なレースだった。
しかし、若手の台頭がなかったという意味では少し寂しいレースだった。
特に期待していた阿蘇品の途中棄権は残念。
また、大平美樹、大山香織といった国内招待選手が走れなかったのも残念。
一般参加で上位入賞した、若い坂田、森本といったところが今回の明るい材料だろうか。
▼2006大阪国際女子マラソン
▼2006大阪国際女子マラソン(関西テレビ)
■マラソン■大阪国際女子マラソン■2005-2006駅伝・マラソン
今年の大阪国際女子マラソンは、大方の予想通りキャサリン・ヌデレバの圧勝に終わった。
シモンも本調子ではなく、日本勢も特に強力な選手がいないこの大会。
そして、大阪コースは国内では高速な部類のコース。
さらに、ヌデレバの苦手な寒い気候でもなかった。
こんな条件下で、世界トップクラスの力を持つヌデレバが敗れることは、考えにくかった。
●2006大阪国際女子マラソン2006/1/29 12:10 長居陸上競技場発着 42.195Km ▼2006大阪国際女子マラソン ■総合成績 ▼2006総結果 順位 選手 (所属) タイム 1 C.ヌデレバ (ケニア) 2:25:05 2 小幡佳代子 (アコム) 2:25:52 3 嶋原清子 (資生堂) 2:26:47 -- ---------- ----------- ------- 4 坂田昌美 (京セラ) 2:27:13 5 森本友 (天満屋) 2:27:46 6 D.グルカ (ポーランド) 2:29:17 7 奥永美香 (九電工) 2:29:56 8 A.ヌデレバ (ケニア) 2:32:47 9 L.シモン (ルーマニア) 2:33:53 10 小尾麻美 (スターツ) 2:34:22 11 小川清美 (京セラ) 2:37:59 -- ---------- ----------- ------- 棄権 阿蘇品照美 (京セラ) -------
●レースは、ヌデレバにおあつらえ向きの展開で進んだ。
グリゴリエワ、ベルクトの2人のペースメーカーの作るペースは5km16分50秒というなかなかのハイペース。
実際は10kmまでは16分45秒のペース。
しかも、それぞれの1kmのペースはあまり安定せず、1kmごとのペースは10秒ぐらいの揺れで進んでいく。
そんなペースの先頭集団を2人のペースメーカーとともに序盤形成したのは、小川、阿蘇品、坂田の京セラ勢3人とベテランの小幡佳代子。
速いペース+不安定というこの流れは、ついていった日本人選手にとってはかなり苦しいものになったようだ。
基本的に後半型のレースをするヌデレバは、ハイペースの先頭集団には全くついていかず、シモン、嶋原らと第2集団を形成。
途中で第2集団からは抜け出し、先頭集団と第2集団との間で一人旅を続ける。
「先頭集団についていかず、後半ペースを上げて一気に逆転勝ち」というのはヌデレバの必勝パターン。
解説によると、今回のハイペースをペースメーカーに望んだのもヌデレバだということで、まさにヌデレバが思い描いたとおりのレース展開となった。
●ハイペースで進む先頭集団。
15kmを前に、先頭集団から最初に脱落したのは坂田。
京セラ3人の中でただ一人の一般参加である坂田の脱落はまず順当かと思われた。
続いて、20kmに達しないうちに阿蘇品照美も脱落。
15kmから20kmの16分37秒という速いペースに着いていけなかった。
昨年の世界ハーフ日本代表で、今回が初マラソンの阿蘇品には期待も大きかったが、早々に脱落し、結局30km過ぎに棄権してしまった。
ペースメーカー2人と小川、小幡でレースが進む。
しかし、折り返しを過ぎて25kmを前に、今度は小川が脱落。
京セラ勢3人が次々と脱落し、先頭が小幡一人となったところで25km地点。
ペースメーカーはここで御役御免で、2人同時にレースから離脱。
突然単独走となった小幡は、ここからペースが上がっていかない。
20kmから25kmは17分8秒秒だったペースが、次の5kmでは17分33秒に落ちる。
●そして、まさにここからヌデレバの追い上げが始まる。
15kmを境に1つペースを上げてきていたヌデレバは、ペースが落ちてきた先行する日本勢を次々と捕らえる。
阿蘇品、坂田、小川を次々と抜き、33km過ぎには小幡を捕らえ、思惑通り後半での逆転で先頭に立つ。
しかし、その後は勝利を確信したか、ペースは上がっていかない。
結局16分台のラップは1回だけ。
ゴールタイムも2時間25分4秒と平凡だったが、圧倒的な強さを見せての余裕の勝利だった。
●ヌデレバに抜かれた小幡は、その後粘った。
後ろから追い上げてきた坂田が、足に違和感を感じて後退したのにも救われたが、代わって3位に上がってきた嶋原の追撃も届かず、そのまま2位でゴール。
営団地下鉄→アコムと渡ってきた苦労人のベテランにとって、意外にもこの2位がマラソンでの自己最高位となるらしい。
3位はいつもどおり後半の追い上げを見せた嶋原清子。
ただ、勝利にこだわったレースをするのだったら、いくら後半型の嶋原といっても「ヌデレバの後ろ」という位置取りはなかったのではないか。
4,5位には一般参加の坂田昌美、森本友が続いた。
特に、坂田は早々に先頭集団から脱落したものの、その後同じ京セラの小川、阿蘇品をきっちり拾って順位を上げてきた。
森本は嶋原とともに第2集団でレースを進め、最後は順位をまとめてきた。
6位グルカ、7位奥永、8位A.ヌデレバ(ヌデレバの妹)、9位シモン、10位小尾といったところは、全て第2集団にいた選手たちだ。
小幡とともに最後までペースメーカーについていった小川は、11位に敗れた。
●ヌデレバの圧倒的な強さ、小幡のベテランの粘りが印象的なレースだった。
しかし、若手の台頭がなかったという意味では少し寂しいレースだった。
特に期待していた阿蘇品の途中棄権は残念。
また、大平美樹、大山香織といった国内招待選手が走れなかったのも残念。
一般参加で上位入賞した、若い坂田、森本といったところが今回の明るい材料だろうか。
■LAP TIME ▼関門通過速報 距離 ヌデレバ ヌデレバ 先頭 先頭 先頭通過 (km) 通過TIME 5kmSPLIT 通過TIME 5kmSPLIT (PM=ペースメーカー) ---- ------- ----- ------- ----- -------------------------- 5 17:05 17:05 16:45 16:45 L.グリゴリエワ(ロシア)(PM) 10 34:17 17:12 33:30 16:45 L.グリゴリエワ(ロシア)(PM) 15 51:31 17:14 50:24 16:54 L.グリゴリエワ(ロシア)(PM) 20 1:08:16 16:45 1:07:01 16:37 L.グリゴリエワ(ロシア)(PM) 折返 1:07:49 ----- L.グリゴリエワ(ロシア)(PM) 25 1:25:18 17:02 1:24:09 17:08 N.ベルクト(ウクライナ)(PM) 30 1:42:16 16:58 1:41:42 17:33 小幡佳代子(アコム) 35 1:59:27 17:11 1:59:27 17:45 C.ヌデレバ(ケニア) 40 2:17:02 17:35 2:17:02 17:35 C.ヌデレバ(ケニア) GOAL 2:25:04 8:02 2:25:04 8:02 C.ヌデレバ(ケニア)
▼2006大阪国際女子マラソン(関西テレビ)
■マラソン■大阪国際女子マラソン■2005-2006駅伝・マラソン
Comment(0)| Track back(0) | 2006-01-29 18:56:07 | Clip!!
いまだに自宅に常時接続インターネット環境がなく苦しい思いをしております。
開通は24日らしいです。
デジタルディバイドに苦しむ日々が続きそうです。
今回は、ハーフマラソンの話題を2題。
●皇帝はまだ皇帝
確かに、ベケレの10000mでの強さは特筆すべきものがあるが、ゲブラセラシエは新たなカテゴリーで凄い記録を出してきた。
ついにハーフで59分を破ってきた。
ちなみに、日本記録はまだ60分の壁を破っていない(はず)。
#日本記録といえば、あの頃の高橋健一の強さはなんだったんだろうと今さらながらに思ってしまう。
かつての皇帝は、トラックを離れてロードでまた新たな伝説を作っていくのだろうか。
これからどうするつもりなのかは知らないが、まだ32歳なのだしマラソンで北京を目指すと言う方向性なのだろうか?
スケールの違いはあるが、ゲブレセラシエは日本で言えば高岡みたいなものだろうし、世界の潮流から行っても、今の時点でのマラソン転向は決して遅いものでは無いだろう。
こういう話を聞くと、ぞくぞくしてくる。これからの展開が楽しみになってくる。
ハーフの従来の世界記録をワンジルが持っていたというのも、ちょっとした驚きではある。
#ワンジルが世界最高を出したことを完全に忘れていたもので。
サムエル・ワンジルは確かに凄い選手ではあるが、まだ仙台育英高校を出たばかりの社会人1年目の選手。
その選手が世界記録を持っていたということは、世界のハーフの層がやや薄いと見るべきか、純粋にワンジルが凄いと見るべきか。
●「元女王」は丸亀へ
日本でもトップクラスのハーフの大会である丸亀には、今年は野口以外にも強力メンバーが集結。
野口vs福士vs弘山vs小崎なんてむちゃくちゃ面白そう。
どこまでガチンコ対決になるか、そして本当に出てくるかはよくわからないけど。
野口はグローバリーからシスメックスに移籍しての初レースにもなる。
■第60回記念香川丸亀ハーフマラソン大会
■丸亀ハーフ出場選手一覧
この記事に載っている以外の選手を見ると、女子では豊田自動織機の宮井仁美、セガサミーの村田史、アメリカのハーフで高橋尚子に勝った長尾育子などがいる。
この他には、パナソニックの杉原加代やデンソーのワンガリなども登録している。
男子の招待選手は、ニューイヤー駅伝の覇者コニカミノルタからは、30km世界最高記録保持者松宮隆行とサムエル・ムツリ。
富士通からは東日本1区区間賞の鈴木良則と、かつての箱根のエース松下龍治が出場。
現役で、今年の箱根を走ったメンバーも数多くエントリー。
ただ、優勝校の亜細亜の現役メンバーは、上記のメンバー表には見られない。
#出身者としては四国電力の野口憲司や富士通の帯刀秀幸がいる。
今年の箱根のメンバーとしては、駒澤からは1区藤山、8区でトップに立った「太もも」堺。
順天堂からは長門と、今季今ひとつ結果が残せていないが、高校生時代はハーフマラソン前世界記録保持者ワンジルを差し置いて仙台育英の「花の1区」を走った佐藤秀和が参加。
早稲田からは、箱根予選会日本人1位の竹澤健介、中央からは岐阜県出身の森勇基が参加。
そして、山梨からは招待選手の向井、飯塚に加えて、箱根2区区間賞のモグスや森本直人なども参加する。
きっと、今年も関東では当日深夜の録画放送になるようだが、非常に楽しみなレースの1つだ。
#岡山放送では生放送するらしいけど。
■マラソン■ハーフマラソン■丸亀ハーフマラソン■2005-2006駅伝・マラソン
開通は24日らしいです。
デジタルディバイドに苦しむ日々が続きそうです。
今回は、ハーフマラソンの話題を2題。
●皇帝はまだ皇帝
<アリゾナ・マラソン>◇15日◇米アリゾナ州テンピ
男子のハーフマラソンに出場したハイレ・ゲブレシラシエ(32=エチオピア)が58分55秒の世界新記録で優勝した。20キロの途中計時も55分48秒の世界新記録だった。
ゲブレシラシエが世界記録をマークしたのは、これで20度目。従来の記録は、ハーフマラソンがケニア出身のサムエル・ワンジル(トヨタ自動車九州)の59分16秒で、20キロがポール・テルガト(ケニア)の56分18秒。
かつてのエチオピアの英雄ゲブラセラシエも、最近は10000mではベケレに完全に覇権を奪われた格好で、ヘルシンキの世界陸上ではベケレが「皇帝を継ぐもの」などと呼ばれていた。男子のハーフマラソンに出場したハイレ・ゲブレシラシエ(32=エチオピア)が58分55秒の世界新記録で優勝した。20キロの途中計時も55分48秒の世界新記録だった。
ゲブレシラシエが世界記録をマークしたのは、これで20度目。従来の記録は、ハーフマラソンがケニア出身のサムエル・ワンジル(トヨタ自動車九州)の59分16秒で、20キロがポール・テルガト(ケニア)の56分18秒。
確かに、ベケレの10000mでの強さは特筆すべきものがあるが、ゲブラセラシエは新たなカテゴリーで凄い記録を出してきた。
ついにハーフで59分を破ってきた。
ちなみに、日本記録はまだ60分の壁を破っていない(はず)。
#日本記録といえば、あの頃の高橋健一の強さはなんだったんだろうと今さらながらに思ってしまう。
かつての皇帝は、トラックを離れてロードでまた新たな伝説を作っていくのだろうか。
これからどうするつもりなのかは知らないが、まだ32歳なのだしマラソンで北京を目指すと言う方向性なのだろうか?
スケールの違いはあるが、ゲブレセラシエは日本で言えば高岡みたいなものだろうし、世界の潮流から行っても、今の時点でのマラソン転向は決して遅いものでは無いだろう。
こういう話を聞くと、ぞくぞくしてくる。これからの展開が楽しみになってくる。
ハーフの従来の世界記録をワンジルが持っていたというのも、ちょっとした驚きではある。
#ワンジルが世界最高を出したことを完全に忘れていたもので。
サムエル・ワンジルは確かに凄い選手ではあるが、まだ仙台育英高校を出たばかりの社会人1年目の選手。
その選手が世界記録を持っていたということは、世界のハーフの層がやや薄いと見るべきか、純粋にワンジルが凄いと見るべきか。
●「元女王」は丸亀へ
丸亀ハーフマラソン(2月5日・香川県立丸亀競技場発着)の大会組織委員会は16日、アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずき(27=シスメックス)ら、男女計53人の招待選手を発表した。
昨年12月にシスメックスに移籍した野口は、2時間19分12秒の日本記録を樹立した昨年9月のベルリン・マラソン以来の公式レースとなる。
昨年の世界選手権長距離代表の福士加代子(ワコール)もエントリーした。出場すれば初のハーフマラソン挑戦となる。世界選手権マラソン代表の弘山晴美(資生堂)小崎まり(ノーリツ)も名を連ねた。
男子では30キロの世界記録を持つ松宮隆行(コニカミノルタ)らが走る。
かつて「ハーフの女王」の異名をとったアテネ五輪金メダリストの野口みずきは丸亀ハーフに出場。昨年12月にシスメックスに移籍した野口は、2時間19分12秒の日本記録を樹立した昨年9月のベルリン・マラソン以来の公式レースとなる。
昨年の世界選手権長距離代表の福士加代子(ワコール)もエントリーした。出場すれば初のハーフマラソン挑戦となる。世界選手権マラソン代表の弘山晴美(資生堂)小崎まり(ノーリツ)も名を連ねた。
男子では30キロの世界記録を持つ松宮隆行(コニカミノルタ)らが走る。
日本でもトップクラスのハーフの大会である丸亀には、今年は野口以外にも強力メンバーが集結。
野口vs福士vs弘山vs小崎なんてむちゃくちゃ面白そう。
どこまでガチンコ対決になるか、そして本当に出てくるかはよくわからないけど。
野口はグローバリーからシスメックスに移籍しての初レースにもなる。
■第60回記念香川丸亀ハーフマラソン大会
■丸亀ハーフ出場選手一覧
この記事に載っている以外の選手を見ると、女子では豊田自動織機の宮井仁美、セガサミーの村田史、アメリカのハーフで高橋尚子に勝った長尾育子などがいる。
この他には、パナソニックの杉原加代やデンソーのワンガリなども登録している。
男子の招待選手は、ニューイヤー駅伝の覇者コニカミノルタからは、30km世界最高記録保持者松宮隆行とサムエル・ムツリ。
富士通からは東日本1区区間賞の鈴木良則と、かつての箱根のエース松下龍治が出場。
現役で、今年の箱根を走ったメンバーも数多くエントリー。
ただ、優勝校の亜細亜の現役メンバーは、上記のメンバー表には見られない。
#出身者としては四国電力の野口憲司や富士通の帯刀秀幸がいる。
今年の箱根のメンバーとしては、駒澤からは1区藤山、8区でトップに立った「太もも」堺。
順天堂からは長門と、今季今ひとつ結果が残せていないが、高校生時代はハーフマラソン前世界記録保持者ワンジルを差し置いて仙台育英の「花の1区」を走った佐藤秀和が参加。
早稲田からは、箱根予選会日本人1位の竹澤健介、中央からは岐阜県出身の森勇基が参加。
そして、山梨からは招待選手の向井、飯塚に加えて、箱根2区区間賞のモグスや森本直人なども参加する。
きっと、今年も関東では当日深夜の録画放送になるようだが、非常に楽しみなレースの1つだ。
#岡山放送では生放送するらしいけど。
■マラソン■ハーフマラソン■丸亀ハーフマラソン■2005-2006駅伝・マラソン
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●第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路
2006/1/3 8:00
芦ノ湖〜大手町 往路5区間 108.0km復路5区間 109.9km 計10区間 217.9km
2006年箱根駅伝総括復路編。
往路編は下記のエントリで。
▼2006年箱根駅伝総括(往路編)
■2006箱根駅伝優勝校予想投票 結果発表
■箱根駅伝区間エントリー一覧表と展望
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(シード校編)
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(予選校+関東学連選抜編)
▼第82回東京箱根間往復大学駅伝競走(日本テレビ)
▼関東学生陸上競技連盟
6区
復路のスタートの6区。
2位駒澤に30秒差をつけてスタートした順天堂の長谷川清勝は、区間6位。
この区間、上位校の各選手の記録は今ひとつ伸びず、順天堂は後続との差を広げる。
山梨学院は梅本雅哉が区間3位で走り、駒澤を抜いて2位に浮上。
駒澤は藤井輝が長谷川と44秒差の区間9位と誤算で、順位を3位に落としてしまう。
この区間で区間賞を獲得したのは、なんと芦ノ湖繰上げ一斉スタートだった専修のキャプテン辰巳陽亮。
さらに2秒差の区間2位には、往路では15位に沈んだ法政の松垣省吾。
法政は、この松垣の走りでチームの順位を11位にまで上げた。
総合下位のチームが区間上位の順位を占めた6区。
これが波乱模様の復路を暗示していたのかもしれない。
復路で一気に巻き返しを計りたかった東海だが、6区に起用した石田和也は区間17位。
順位は8位のままだが、上位との差は絶望的なところまで開いてしまう。
ちなみに、東海は当日朝のエントリー変更で9区中井祥太のところに、一井裕介を入れていた。
東洋の末上哲平は区間4位で、チーム順位を5位にまで上げた。
亜細亜の北条泰弘は区間14位と出遅れ、トップとの差は4分3秒に。
この時点で亜細亜が勝つと考えた人は、一体どれだけいただろう。
7区
順天堂が首位固めに入った7区。
順天堂の7区は1年生の小野裕幸だったが、この1年生が小気味良く2位以下との差を広げていく。
区間2位のタイムできっちりと走りぬき、8区につなぐ平塚中継所では1位順天堂と2位中央との差は、2分53秒差にまで大きく開いていた。
順天堂をとらえにかかりたい駒澤だが、この区間に起用された安西秀幸は区間17位とブレーキ。
追うどころか、山梨の親崎慎吾等に抜かれ、順位を4位に落としてしまう。
中央の森勇基が区間6位のタイムで2位に上がったが、順天堂との差は大きい。
亜細亜の綿引一貴は、小野と2秒差の区間3位で5位に浮上。
他のチームと違い、トップとの差を大きく広げられることはなかったが、依然優勝圏内まではやや遠い状況。
東海大の宮本和也は、中央と同タイムの区間6位。
しかし、その後ろにいた早稲田の原英嗣が区間4位で走ったため、順位は1つ後退して9位。
復路で4人のエントリー変更を行い逆転にかける日大だが、秀島隼人が区間14位に沈み、順位を7位に落としてしまい追撃体制に入れない。
この区間の区間賞は、法政の柳沼晃太。
快走の小野を6秒上回るタイムで、法政の総合順位をシード圏内の10位にまで引き上げた。
同時に、法政はこの柳沼の区間賞で復路優勝争いでもトップに立った。
8区
首位固めを進める順天堂は、8区にキャプテン難波祐樹を起用。
序盤は快調に飛ばした難波。
8区13.2km地点の藤沢のチェックポイントでは、2位駒澤の堺晃一との差を3分25秒差にまで広げる。
順天堂は順調に差を広げており、このまま独走態勢を築くかに思われる流れだった。
ちなみに、この藤沢のチェックポイントの時点では、駒澤・堺と中央・山本亮、山梨・前岡優が並走していた。
この後15km以降、難波の失速が始まるのだが、それと同時にこの中央山本、山梨前岡の2人も、難波ほどではないにしろ失速している。
難波に異常が起こったのは15km過ぎ。
足の動きがおかしくなったと思ったら、だんだんと足元がおぼつかなくなり、フラフラと車道付近を走り出すようなことが起こる。
足に痙攣を起こした末、パニック状態となり、強くなってきた日差しの下、脱水症状を誘発してしまったようだ。
運営管理車から仲村監督が降り、水を手渡し、やや復活したようにも見えたが、完全にペースは落ちたまま。
その後も完全復活する兆しは無いまま、ペースを落としながらも何とか20kmを越えるが、後続は一気に詰め寄ってくる。
ついに残り1km、ふとももの立派な堺が難波をとらえてトップに。
さらに、中央、山梨の失速でいつの間にか3位に上がってきていた亜細亜も順天堂を交わしていく。
当然、中央や山梨が先に来ると思っていただけに、ここで亜細亜が2番手で順天堂を抜いていったのは、純粋にビックリだった。
中継所を目前にした難波は、完全に歩いたような状況になる。
山梨にも抜かれながら、最後は競歩のような足取りでなんとか中継所にたどり着き、順天堂はどうにか9区へとタスキをつないだ。
順天堂・難波(区間20位)、中央・山本(区間15位)、山梨・前岡(区間14位)と、上位チームの選手が軒並み崩れる中、この区間も総合下位チームが区間上位を占めた。
駒澤の堺が区間2位に入ったものの、区間賞はそれを29秒も上回った中央学院の杉本芳規。
中央学院は、1区で木原が中央学院初の区間賞を獲得したばかりだったが、一気に1大会で2つの区間賞獲得となった。
さらに、國學院の南智浩が区間3位、城西の五十嵐真悟は区間4位でチームをシード圏までもう少しの11位にまで引き上げた。
復路トップを走る法政は、この区間も後藤裕介が区間5位にまとめ、復路2位の亜細亜との差を2分14秒に広げた。
その亜細亜は、難波騒動で目立たないうちに、いつの間にか益田稔が区間6位の走りで2番手まで順位を上げていた。
シード権争いは10位東洋と11位城西の差が1分29秒。
この争いは、早くも決着がついたかと思われた。
9区
順天堂・難波のトラブルで、「漁夫の利」の形で首位を手に入れた駒澤。
「5連覇をするにも、運が必要なんだなぁ」と自分は既に駒澤5連覇を確信していた。
この区間、素晴らしい入りを見せたのは順天堂の長門俊介。
8区での難波キャプテンの失敗を取り戻すべく、すぐに山梨・向井良人に追いつくと、さらに前を行く亜細亜の山下拓郎にも追いつく。
しかし、山下は長門に抜かれるどころか、並走していた長門を引き離すと、トップの駒澤・平野護に追いつく。
終盤、一気に平野を突き放した山下。
山下は区間2位に37秒もの大差をつける区間賞。
2位駒澤に42秒差をつけて、なんと亜細亜がトップで最終10区につなぐ。
駒澤は平野が区間10位と誤算。
なんとか2位でタスキをつないだものの、苦しい展開になった。
順天堂は長門が区間3位で、駒澤と28秒差、亜細亜とも1分10秒差で、優勝圏内に踏みとどまった。
この区間2位は東海の一井裕介。
復路に回ったエースは、チームを6位に押し上げるが、遅きに失した感は否めない。
日体大の岩崎喬也は区間4位で、苦しむチームをシード圏内の10位に引き上げてきた。
8区である程度の決着がついたかに見えたシード圏争いは、この区間で混沌に。
9位で9区に入った早稲田は河野隼人が区間16位、10位で入った東洋は今堀将司が区間17位とそれぞれ大崩れ。
早稲田は小差ながら9位を守ったものの、東洋は大東大にも抜かれ、12位にまで後退。
それを尻目に、復路好調の法政は山口航が区間5位をマークし、9位早稲田に2分37秒差をつけて8位をキープし、シード圏をこの時点でほぼ確定させた。
10区
当日のエントリー変更で、2年連続区間賞の糟谷悟を10区に入れた駒澤。
42秒差ならば、十分ここで逆転できると言う自信があっただろう。
実際、淡々と走る亜細亜の岡田直寛を相手に、序盤は一気に差を詰めて行く。
しかし、10秒辺りまで詰めながら、そこから先がなかなか詰まらない。
徐々にペースが上げて逃げにかかる岡田。
しかし、追いかける糟谷には日光の魔の手が迫ってくる。
徐々に岡田に引き離されると、8区の難波ほどではないにしろ、脱水状態に陥り、亜細亜を追うどころではなくなる。
ペースを守り続けた岡田は、区間7位できっちりと逃げ切り、誰もが予想しなかった亜細亜大学初優勝のゴールテープを切った。
ずっとポーカーフェースで走ってきた岡田の、ゴール直前の笑顔が印象的だった。
最後に粘りを見せたのは山梨学院。
4位でスタートした10区、スタート時は3位順天堂との差が1分10秒あった。
しかし、区間2位の走りを見せた小山祐太が、最後に日大、順天堂との集団の走りを制し、落ちてきた糟谷も抜いて2位でゴール。
「モグスだけではない」チームの強さを見せてくれた。
9区吉岡玲、10区武者由幸の4年生2人で追い上げた日大が、最終的に2年連続となる3位に食い込んだ。
往路終盤から復路中盤まで理想的なレース展開を見せた順天堂は、やはり8区難波の大ブレーキが誤算。
それでも、9、10区で粘って4位をキープ。
5連覇を目指した駒澤は、10区糟谷のブレーキで結局5位にまで順位を落とした。
糟谷は昨年の早稲田・高岡のように両手を合わせてチームメイトに謝りながらのゴールになった。
東海大は、序盤の出遅れと5区伊達のブレーキが響き6位。
最後は14秒差の僅差で復路を制し、長い法政の箱根の歴史の中で、ついに「優勝」の2文字を手に入れた。
圓井彰彦、原田誠という2枚を欠いた状態だったが、それでも復路を制したのは立派。
ただ、あまりにも往路が悪すぎた。
中央は、10区で加藤直人が区間14位となり、最終順位を8位まで下げてしまった。
高校時代から活躍した加藤だが、故障などもあり今回が「最初で最後の箱根」。
それが、こういう形になってしまったのが悔やまれる。
#テレビ中継では、せっかく経歴が紹介されそうなところで、切られてしまったし・・・・。
熾烈だったのはシード圏争い。
9位で早稲田の1年生三輪真之、10位で日体大のキャプテン熊本剛、12位で東洋のキャプテン渡辺史侑、13位で城西の3年生高岡寛典が10区スタートのタスキを受けとった。
さすがにこの争いは1年の三輪には荷が重かったのか、三輪はズルズルと交代していく(区間19位)。
東洋・渡辺、日体・熊本の両キャプテンが9、10位を並走し、東洋、日体のシード権がこれで確定したかと思われた。
しかし、後方から城西の高岡が追いついてきて3人で集団を形成する状態に。
3人でのシード権を賭けた激しい争いが始まる。
積極的に勝負に出た高岡は、3人の先頭に立ち続けるが、結果的に強風の中で風除けにされる形になってしまう。
したたかさを見せた2人の4年生は、ラスト1kmのスパートで高岡を引き離し、日体大が9位で、1秒差の10位で東洋大がゴールし、シード権を獲得。
城西は、東洋の10秒後にゴール。
シード権をすんでのところで逃してしまった高岡。
泣き崩れる高岡だが、実はその高岡が区間賞というのも、実に皮肉なものだ。
「戦国駅伝」の名に恥じない、激しいレースだった。
8区難波、10区糟谷と、それぞれ脱水症状によるブレーキで有力校が消えていったのが残念だが、こういうのが起こるのも駅伝の醍醐味だろう。
2区のモグス、5区の今井など、大砲がいることの強さも改めて認識させられた大会だった。
ただ、やはり亜細亜優勝と言う結果から考えると、「ブレーキの無さ」、「層の厚さ」が、駅伝にとって最も重要な要素なのだなと言うことを、 改めて痛感させられた大会でもあった。
実は、箱根駅伝をこれだけきっちり見たのは結構久しぶり。
でも、これだけ面白かった箱根駅伝も、近年無いんじゃないだろうか?
■駅伝■東京箱根間往復大学駅伝競走■2006箱根駅伝■箱根駅伝 ■2005-2006駅伝・マラソン
芦ノ湖〜大手町 往路5区間 108.0km復路5区間 109.9km 計10区間 217.9km
2006年箱根駅伝総括復路編。
往路編は下記のエントリで。
▼2006年箱根駅伝総括(往路編)
■2006箱根駅伝優勝校予想投票 結果発表
■箱根駅伝区間エントリー一覧表と展望
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(シード校編)
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(予選校+関東学連選抜編)
▼第82回東京箱根間往復大学駅伝競走(日本テレビ)
▼関東学生陸上競技連盟
6区
復路のスタートの6区。
2位駒澤に30秒差をつけてスタートした順天堂の長谷川清勝は、区間6位。
この区間、上位校の各選手の記録は今ひとつ伸びず、順天堂は後続との差を広げる。
山梨学院は梅本雅哉が区間3位で走り、駒澤を抜いて2位に浮上。
駒澤は藤井輝が長谷川と44秒差の区間9位と誤算で、順位を3位に落としてしまう。
この区間で区間賞を獲得したのは、なんと芦ノ湖繰上げ一斉スタートだった専修のキャプテン辰巳陽亮。
さらに2秒差の区間2位には、往路では15位に沈んだ法政の松垣省吾。
法政は、この松垣の走りでチームの順位を11位にまで上げた。
総合下位のチームが区間上位の順位を占めた6区。
これが波乱模様の復路を暗示していたのかもしれない。
復路で一気に巻き返しを計りたかった東海だが、6区に起用した石田和也は区間17位。
順位は8位のままだが、上位との差は絶望的なところまで開いてしまう。
ちなみに、東海は当日朝のエントリー変更で9区中井祥太のところに、一井裕介を入れていた。
東洋の末上哲平は区間4位で、チーム順位を5位にまで上げた。
亜細亜の北条泰弘は区間14位と出遅れ、トップとの差は4分3秒に。
この時点で亜細亜が勝つと考えた人は、一体どれだけいただろう。
■6区終了時の順位 1 順天堂大学 差 2 山梨学院大学 01:05 3 駒澤大学 01:14 4 中央大学 02:01 5 東洋大学 02:54 6 日本大学 03:14 7 亜細亜大学 04:03 8 東海大学 05:59 9 大東文化大学 06:24 10 早稲田大学 06:32 11 法政大学 07:08 12 日本体育大学 07:39 13 城西大学 08:01 14 神奈川大学 08:09 15 専修大学 09:33 16 國學院大學 09:46 17 明治大学 11:16 18 中央学院大学 12:06 関東学連選抜 19 国士舘大学 15:20
7区
順天堂が首位固めに入った7区。
順天堂の7区は1年生の小野裕幸だったが、この1年生が小気味良く2位以下との差を広げていく。
区間2位のタイムできっちりと走りぬき、8区につなぐ平塚中継所では1位順天堂と2位中央との差は、2分53秒差にまで大きく開いていた。
順天堂をとらえにかかりたい駒澤だが、この区間に起用された安西秀幸は区間17位とブレーキ。
追うどころか、山梨の親崎慎吾等に抜かれ、順位を4位に落としてしまう。
中央の森勇基が区間6位のタイムで2位に上がったが、順天堂との差は大きい。
亜細亜の綿引一貴は、小野と2秒差の区間3位で5位に浮上。
他のチームと違い、トップとの差を大きく広げられることはなかったが、依然優勝圏内まではやや遠い状況。
東海大の宮本和也は、中央と同タイムの区間6位。
しかし、その後ろにいた早稲田の原英嗣が区間4位で走ったため、順位は1つ後退して9位。
復路で4人のエントリー変更を行い逆転にかける日大だが、秀島隼人が区間14位に沈み、順位を7位に落としてしまい追撃体制に入れない。
この区間の区間賞は、法政の柳沼晃太。
快走の小野を6秒上回るタイムで、法政の総合順位をシード圏内の10位にまで引き上げた。
同時に、法政はこの柳沼の区間賞で復路優勝争いでもトップに立った。
■7区終了時の順位 1 順天堂大学 差 2 中央大学 02:53 3 山梨学院大学 02:58 4 駒澤大学 03:37 5 亜細亜大学 04:05 6 東洋大学 04:34 7 日本大学 04:57 8 早稲田大学 06:48 9 東海大学 06:51 10 法政大学 07:02 11 大東文化大学 07:14 12 日本体育大学 09:18 13 城西大学 09:37 14 神奈川大学 10:54 15 國學院大學 11:14 16 専修大学 11:49 17 明治大学 12:47 関東学連選抜 18 中央学院大学 14:30 19 国士舘大学 18:17
8区
首位固めを進める順天堂は、8区にキャプテン難波祐樹を起用。
序盤は快調に飛ばした難波。
8区13.2km地点の藤沢のチェックポイントでは、2位駒澤の堺晃一との差を3分25秒差にまで広げる。
順天堂は順調に差を広げており、このまま独走態勢を築くかに思われる流れだった。
ちなみに、この藤沢のチェックポイントの時点では、駒澤・堺と中央・山本亮、山梨・前岡優が並走していた。
この後15km以降、難波の失速が始まるのだが、それと同時にこの中央山本、山梨前岡の2人も、難波ほどではないにしろ失速している。
難波に異常が起こったのは15km過ぎ。
足の動きがおかしくなったと思ったら、だんだんと足元がおぼつかなくなり、フラフラと車道付近を走り出すようなことが起こる。
足に痙攣を起こした末、パニック状態となり、強くなってきた日差しの下、脱水症状を誘発してしまったようだ。
運営管理車から仲村監督が降り、水を手渡し、やや復活したようにも見えたが、完全にペースは落ちたまま。
その後も完全復活する兆しは無いまま、ペースを落としながらも何とか20kmを越えるが、後続は一気に詰め寄ってくる。
ついに残り1km、ふとももの立派な堺が難波をとらえてトップに。
さらに、中央、山梨の失速でいつの間にか3位に上がってきていた亜細亜も順天堂を交わしていく。
当然、中央や山梨が先に来ると思っていただけに、ここで亜細亜が2番手で順天堂を抜いていったのは、純粋にビックリだった。
中継所を目前にした難波は、完全に歩いたような状況になる。
山梨にも抜かれながら、最後は競歩のような足取りでなんとか中継所にたどり着き、順天堂はどうにか9区へとタスキをつないだ。
順天堂・難波(区間20位)、中央・山本(区間15位)、山梨・前岡(区間14位)と、上位チームの選手が軒並み崩れる中、この区間も総合下位チームが区間上位を占めた。
駒澤の堺が区間2位に入ったものの、区間賞はそれを29秒も上回った中央学院の杉本芳規。
中央学院は、1区で木原が中央学院初の区間賞を獲得したばかりだったが、一気に1大会で2つの区間賞獲得となった。
さらに、國學院の南智浩が区間3位、城西の五十嵐真悟は区間4位でチームをシード圏までもう少しの11位にまで引き上げた。
復路トップを走る法政は、この区間も後藤裕介が区間5位にまとめ、復路2位の亜細亜との差を2分14秒に広げた。
その亜細亜は、難波騒動で目立たないうちに、いつの間にか益田稔が区間6位の走りで2番手まで順位を上げていた。
シード権争いは10位東洋と11位城西の差が1分29秒。
この争いは、早くも決着がついたかと思われた。
■8区終了時の順位 1 駒澤大学 差 2 亜細亜大学 01:12 3 山梨学院大学 01:29 4 順天堂大学 01:39 5 中央大学 01:50 6 日本大学 02:22 7 東海大学 04:02 8 法政大学 04:03 9 早稲田大学 04:33 10 東洋大学 04:56 11 城西大学 06:25 12 大東文化大学 06:42 13 日本体育大学 07:13 14 國學院大學 07:39 15 神奈川大学 08:39 16 専修大学 09:28 17 中央学院大学 10:24 関東学連選抜 18 明治大学 13:34 19 国士舘大学 18:07
9区
順天堂・難波のトラブルで、「漁夫の利」の形で首位を手に入れた駒澤。
「5連覇をするにも、運が必要なんだなぁ」と自分は既に駒澤5連覇を確信していた。
この区間、素晴らしい入りを見せたのは順天堂の長門俊介。
8区での難波キャプテンの失敗を取り戻すべく、すぐに山梨・向井良人に追いつくと、さらに前を行く亜細亜の山下拓郎にも追いつく。
しかし、山下は長門に抜かれるどころか、並走していた長門を引き離すと、トップの駒澤・平野護に追いつく。
終盤、一気に平野を突き放した山下。
山下は区間2位に37秒もの大差をつける区間賞。
2位駒澤に42秒差をつけて、なんと亜細亜がトップで最終10区につなぐ。
駒澤は平野が区間10位と誤算。
なんとか2位でタスキをつないだものの、苦しい展開になった。
順天堂は長門が区間3位で、駒澤と28秒差、亜細亜とも1分10秒差で、優勝圏内に踏みとどまった。
この区間2位は東海の一井裕介。
復路に回ったエースは、チームを6位に押し上げるが、遅きに失した感は否めない。
日体大の岩崎喬也は区間4位で、苦しむチームをシード圏内の10位に引き上げてきた。
8区である程度の決着がついたかに見えたシード圏争いは、この区間で混沌に。
9位で9区に入った早稲田は河野隼人が区間16位、10位で入った東洋は今堀将司が区間17位とそれぞれ大崩れ。
早稲田は小差ながら9位を守ったものの、東洋は大東大にも抜かれ、12位にまで後退。
それを尻目に、復路好調の法政は山口航が区間5位をマークし、9位早稲田に2分37秒差をつけて8位をキープし、シード圏をこの時点でほぼ確定させた。
■9区終了時の順位 1 亜細亜大学 差 2 駒澤大学 00:42 3 順天堂大学 01:10 4 山梨学院大学 02:20 5 日本大学 02:28 6 東海大学 03:27 7 中央大学 03:28 8 法政大学 04:05 9 早稲田大学 06:42 10 日本体育大学 06:52 11 大東文化大学 07:12 12 東洋大学 07:12 13 城西大学 07:32 14 國學院大學 08:19 15 神奈川大学 09:53 16 専修大学 10:20 17 中央学院大学 10:27 18 明治大学 15:50 関東学連選抜 19 国士舘大学 21:49
10区
当日のエントリー変更で、2年連続区間賞の糟谷悟を10区に入れた駒澤。
42秒差ならば、十分ここで逆転できると言う自信があっただろう。
実際、淡々と走る亜細亜の岡田直寛を相手に、序盤は一気に差を詰めて行く。
しかし、10秒辺りまで詰めながら、そこから先がなかなか詰まらない。
徐々にペースが上げて逃げにかかる岡田。
しかし、追いかける糟谷には日光の魔の手が迫ってくる。
徐々に岡田に引き離されると、8区の難波ほどではないにしろ、脱水状態に陥り、亜細亜を追うどころではなくなる。
ペースを守り続けた岡田は、区間7位できっちりと逃げ切り、誰もが予想しなかった亜細亜大学初優勝のゴールテープを切った。
ずっとポーカーフェースで走ってきた岡田の、ゴール直前の笑顔が印象的だった。
最後に粘りを見せたのは山梨学院。
4位でスタートした10区、スタート時は3位順天堂との差が1分10秒あった。
しかし、区間2位の走りを見せた小山祐太が、最後に日大、順天堂との集団の走りを制し、落ちてきた糟谷も抜いて2位でゴール。
「モグスだけではない」チームの強さを見せてくれた。
9区吉岡玲、10区武者由幸の4年生2人で追い上げた日大が、最終的に2年連続となる3位に食い込んだ。
往路終盤から復路中盤まで理想的なレース展開を見せた順天堂は、やはり8区難波の大ブレーキが誤算。
それでも、9、10区で粘って4位をキープ。
5連覇を目指した駒澤は、10区糟谷のブレーキで結局5位にまで順位を落とした。
糟谷は昨年の早稲田・高岡のように両手を合わせてチームメイトに謝りながらのゴールになった。
東海大は、序盤の出遅れと5区伊達のブレーキが響き6位。
最後は14秒差の僅差で復路を制し、長い法政の箱根の歴史の中で、ついに「優勝」の2文字を手に入れた。
圓井彰彦、原田誠という2枚を欠いた状態だったが、それでも復路を制したのは立派。
ただ、あまりにも往路が悪すぎた。
中央は、10区で加藤直人が区間14位となり、最終順位を8位まで下げてしまった。
高校時代から活躍した加藤だが、故障などもあり今回が「最初で最後の箱根」。
それが、こういう形になってしまったのが悔やまれる。
#テレビ中継では、せっかく経歴が紹介されそうなところで、切られてしまったし・・・・。
熾烈だったのはシード圏争い。
9位で早稲田の1年生三輪真之、10位で日体大のキャプテン熊本剛、12位で東洋のキャプテン渡辺史侑、13位で城西の3年生高岡寛典が10区スタートのタスキを受けとった。
さすがにこの争いは1年の三輪には荷が重かったのか、三輪はズルズルと交代していく(区間19位)。
東洋・渡辺、日体・熊本の両キャプテンが9、10位を並走し、東洋、日体のシード権がこれで確定したかと思われた。
しかし、後方から城西の高岡が追いついてきて3人で集団を形成する状態に。
3人でのシード権を賭けた激しい争いが始まる。
積極的に勝負に出た高岡は、3人の先頭に立ち続けるが、結果的に強風の中で風除けにされる形になってしまう。
したたかさを見せた2人の4年生は、ラスト1kmのスパートで高岡を引き離し、日体大が9位で、1秒差の10位で東洋大がゴールし、シード権を獲得。
城西は、東洋の10秒後にゴール。
シード権をすんでのところで逃してしまった高岡。
泣き崩れる高岡だが、実はその高岡が区間賞というのも、実に皮肉なものだ。
「戦国駅伝」の名に恥じない、激しいレースだった。
8区難波、10区糟谷と、それぞれ脱水症状によるブレーキで有力校が消えていったのが残念だが、こういうのが起こるのも駅伝の醍醐味だろう。
2区のモグス、5区の今井など、大砲がいることの強さも改めて認識させられた大会だった。
ただ、やはり亜細亜優勝と言う結果から考えると、「ブレーキの無さ」、「層の厚さ」が、駅伝にとって最も重要な要素なのだなと言うことを、 改めて痛感させられた大会でもあった。
実は、箱根駅伝をこれだけきっちり見たのは結構久しぶり。
でも、これだけ面白かった箱根駅伝も、近年無いんじゃないだろうか?
■総合成績 順位 学校名 総合タイム 往路タイム 復路タイム 1 亜細亜大学 11:09:26 5:36:17( 6) 5:33:09( 2) 2 山梨学院大学 11:11:06 5:34:50( 4) 5:36:16( 6) 3 日本大学 11:11:53 5:35:27( 5) 5:36:26( 7) -- ------------ -------- ------- -- ------- -- 4 順天堂大学 11:12:07 5:33:26( 1) 5:38:41(10) 5 駒澤大学 11:12:42 5:33:56( 2) 5:38:46(11) 6 東海大学 11:12:45 5:37:46( 8) 5:34:59( 4) 7 法政大学 11:14:17 5:41:22(15) 5:32:55( 1) 8 中央大学 11:15:02 5:34:45( 3) 5:40:17(14) 9 日本体育大学 11:15:59 5:41:13(14) 5:34:46( 3) 10 東洋大学 11:16:00 5:36:37( 7) 5:39:23(13) -- ------------ -------- ------- -- ------- -- 11 城西大学 11:16:10 5:40:17(13) 5:35:53( 5) 12 大東文化大学 11:17:52 5:39:02(11) 5:38:50(12) 13 早稲田大学 11:19:10 5:38:38( 9) 5:40:32(15) 14 國學院大学 11:21:03 5:39:31(12) 5:41:32(16) 15 専修大学 11:21:40 5:43:49(17) 5:37:51( 9) 16 神奈川大学 11:21:59 5:38:58(10) 5:43:01(17) 17 中央学院大学 11:22:22 5:44:34(18) 5:37:48( 8) 18 明治大学 11:27:38 5:42:49(16) 5:44:49(19) OP 関東学連選抜 19 国士舘大学 11:33:02 5:48:28(19) 5:44:34(18)
■区間記録 区間 距離 選手 (大学) タイム 1 21.4km 木原真佐人 (中央学院大学1年)1:03:42 2 23.2km メクボ・J・モグス(山梨学院大学1年)1:07:29 3 21.5km 佐藤悠基 (東海大学 1年)1:02:12 区間新 4 18.5km 村上康則 (順天堂大学 4年) 55:20 5 23.4km 今井正人 (順天堂大学 3年)1:18:30 6 20.8km 辰巳陽亮 (専修大学 4年) 59:07 7 21.3km 柳沼晃太 (法政大学 2年)1:04:02 8 21.5km 杉本芳規 (中央学院大学4年)1:04:08 9 23.2km 山下拓郎 (亜細亜大学 3年)1:09:30 10 23.1km 高岡寛典 (城西大学 3年)1:11:31
■駅伝■東京箱根間往復大学駅伝競走■2006箱根駅伝■箱根駅伝 ■2005-2006駅伝・マラソン
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●第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路
2006/1/3 8:00
芦ノ湖〜大手町 往路5区間 108.0km復路5区間 109.9km 計10区間 217.9km
いや、しかし誰が亜細亜大学 の優勝を予想しただろうか?
当blogで行った優勝予想投票でも、シード外校にも票が入る中、亜細亜と中央学院のみが0票。
往路は目立たずに6位。
順天堂8区の難波のアクシデントの間にひっそりと2位に上がり、9区で大逆転。
10区ではポーカーフェースの岡田直寛が後続を引き離してそのまま逃げ切り。
トップが次々と替わる大混戦を制したのは、出場26回目で初優勝の伏兵だった。
長くなってしまったので、とりあえずこのエントリは往路編。
復路編は下記のエントリで。
▼2006年箱根駅伝総括(復路編)
■2006箱根駅伝優勝校予想投票 結果発表
■箱根駅伝区間エントリー一覧表と展望
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(シード校編)
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(予選校+関東学連選抜編)
▼第82回東京箱根間往復大学駅伝競走(日本テレビ)
▼関東学生陸上競技連盟
1区
スタート直後にいきなりダッシュをかけて飛び出したのは、日体大の鷲見知彦。
3年連続1区を走るスペシャリストは、そのまま後続を引き離して逃げる。
しかし、15kmを過ぎてから2番手集団がスピードアップ。
これに吸い込まれた鷲見は、そのままズルズルと後退。
鷲見は結局区間17位に終わり、結果的に日体大はこの1区の悪い流れをずるずると引きずることになってしまう。
1区終盤は、中央学院・木原真佐人、駒澤・藤山哲隆、中央・奥田実の3人のデットヒートになる。
最後は中央学院の1年生木原がスパート合戦を制し、トップで2区へ。
これは中央学院大学にとって、史上初めての区間賞獲得となった。
駒澤は当日エントリー変更で1区に入った藤山が2秒差の2位につけ、5連覇へ向け好スタート。
中央はその2秒後、日大の土橋啓太もトップから12秒差の4位につけ、この有力3校は上位に。
しかし残る有力校である東海の杉本将友は59秒差の区間15位と出遅れ、日体大は前述の通り鷲見がブレーキ。
順天堂大のルーキー佐藤秀和は、46秒差の区間11位。
亜細亜の木許史博は37秒差の9位スタートとなった。
2区
エース区間の2区。
「最長区間」の称号は5区に奪われたものの、この区間がいまだに「エース区間」の1つであることは変わりがない。
まずは、4位でタスキを受けた日大のサイモンが、予想通り3人を抜いてトップへ。
そして、これも予想通りに山梨学院のモグスが11人を抜いて、一気に2位まで上がってくる。
区間新記録ペースで飛ばすモグスは、サイモンをもとらえトップを並走。
しばらく2人は並走したが、結局はモグスがサイモンを突き放し、山梨がトップに。
モグスに突き放されたサイモンは、その後急失速。
完全にブレーキになってしまい、終わってみれば区間19位。
寒さとオーバーペースが最後にこたえてしまったようだ。
優勝候補日大の順位は、15位にまで落ちてしまった。
モグスには引き離されたものの区間2位と健闘し、41秒差の2番手でタスキを渡したのは東洋大学の黒崎拓克。
中央の池永和樹も区間4位と頑張り、東洋と差の無い3位で3区へタスキを渡す。
1区で出遅れた日体大は、保科光作が区間3位の快走で10人抜きを達成し、7位まで浮上。
区間5位には國學院の三島慎吾。
トップでタスキを受けた中央学院の信田雄一も区間6位と粘り、4位でタスキをつなぐ。
駒澤の佐藤慎吾は、区間7位でトップと1分21秒差の5位でタスキリレー。
早稲田の「ゴールデンルーキー」竹澤健介は、区間11位と期待されたほどの結果を残せず、浮上を期待された順天堂の松岡佑起は区間14位と沈んだ。
昨年のイズミルユニバのハーフマラソン銀メダリストの城西大・田上貴之も同じく区間14位と伸びず。
当日区間変更で入った東海の丸山敬三は区間12位で、東海大自体も12位と浮上できないまま。
亜細亜の板倉克宣は区間17位に終わり、この時点でトップから2分56秒差の13位と大きく出遅れた。
3区
トップでタスキを受けた山梨の片貝勝浩は、スタート直後に東洋の尾田寛幸に追いつかれながらも、中盤に突き放して首位固め。
区間5位の走りで、トップを守ったまま4区へつなぐ。
3位でタスキを受けた中央・上野裕一郎は淡々とレースを進め、前との差を徐々に詰める。
この区間で派手なパフォーマンスを見せたのは、上野の佐久長聖での1年後輩にあたる、東海・佐藤悠基。
序盤から区間新を上回るペースで飛ばし、8人抜きの快走。
1:02:12の区間新を樹立し、低迷していたチームを一気にトップと37秒差の4位にまで引き上げた。
上野も終盤に東洋の尾田をとらえ、トップと21秒差の2位に順位を上げて4区へとつなぐ。
2区サイモンで大きく順位を落とす大誤算となった日大は、3区福井誠が区間2位10人抜きの走りを見せ、順位を6位まで戻してくる。
東洋の尾田も区間記録としては4位と優秀で、2位から順位を1つ落としたものの3位で4区へ。
駒澤の井出貴教は、区間7位でトップとの差は1分46秒と開き6位となかなか浮上できない。
順天堂は松瀬元太が区間8位の走りで、ようやく順位を9位に上げてくる。
亜細亜も岡田晃が区間6位と、ここまででは一番いい区間順位。
トップと3分4秒差ながらも、7位まで順位を上げてきた。
せっかく保科で順位を上げた日体大は、永田淳が区間17位のブレーキで、再び13位まで転落。
1,2区で上位をキープした中央学院大も、木村聡寿が区間最下位で順位を18位まで急降下させてしまった。
4区
5区の延長に伴って距離が短縮され、全10区間中唯一の20km以下の区間となった4区。
「スピードランナーにも門戸を開く」などと言っているが、18.5kmの区間が果たして「スピードランナー向き」かと言われるとやや疑問が残る。
確かに今回区間賞を取り、順天堂の順位を6位にまで引き上げた村上康則は1500mが専門のランナーだが、これまで1区を2回経験している選手でもある。
こういう選手だからこそ、こういう結果が残せるわけで、普通の「中距離選手」がこなせる距離ではないだろう。
#それでも20km以上走るより短いのは確かで、そういう意味では純粋な長距離ランナー以外でも「やや走りやすい」とは言えるだろうが。
2位でタスキを受けた中央の小林賢輔が、山梨の飯塚信彦を序盤で捕らえ、トップに立つ。
小林は中継所直前で足に異常を感じながらも、何とか最後は持ち直し、トップで山の5区へつなぐ。
山梨の飯塚も区間8位の走りで、中央と10秒差の2位でタスキをつなぐ。
さらに東洋の北島寿典、東海の市村一訓、駒澤の齊藤弘幸も飯塚と同タイムで並び、区間8位。
つまり、中継所で受けた1位、3位、4位、5位の4人同タイムだったわけで、中央が首位に立った以外は、上位陣には大きな変化が起きない4区だった。
6位には、村上が区間賞を獲得した順天堂が浮上。
亜細亜は菊地昌寿が区間2位の走りを見せ、チームを7位にまで引き上げる。
日体大は、ここでも鶴留雄太が区間最下位と大ブレーキとなり、順位を16位にまで落とし、優勝争いから完全に脱落した。
5区
最長距離区間となった「山登りの5区」
より高低差も増したこの区間、各選手が慎重な入りを見せた。
そんな中、ハイペースで入ったのが山梨の森本直人。
10秒先にスタートした中央の中村和哉をとらえ、トップに立つ。
期待の東海大の伊達秀晃も前を行く東洋大に追いつき、並走しながら前を追う。
しかし、中盤以降に山での強さを見せたのは、昨年驚異的な区間新記録を樹立した順天堂の今井正人。
10kmまでは森本のほうが早いペースだったが、中盤以降ペースを上げる。
最初に、非常に寒そうなランニング姿で走る駒澤・村上和春をとらえると、さらに東海、東洋・大西智也を抜き、そのまま中央も抜いて2位浮上。
18km手前には、ペースの落ちてきた森本をも捕らえ、ついに順天堂がトップに立つ。
そのまま押し切り、順天堂大学が往路優勝のゴールテープを切った。
3区まではパッとしなかった順天堂だが、4,5区の連続区間賞だけで往路優勝をさらっていってしまったような印象。
2位には最後に山梨を抜いた駒澤の村上が、順天堂と30秒差でゴール。
復路に向けて、十分射程圏内と言える位置でのゴール。
中央の中村は、最後に森本を抜き返して3位でゴール。
抜かれた山梨の森本も、中央と5秒差に踏みとどまった。
日大はキャプテン下重正樹が区間3位の好走を見せ、順位を3つ上げて5位で往路を終了。
亜細亜も小澤信が区間4位にまとめ、往路6位でひっそりとゴール。
5区序盤は並走していた東海・伊達と東洋・大西は揃って失速。
大西に対しては、個人的にかなり期待していたのだが、区間15位と失速し、東洋は7位に後退。
伊達に至っては区間18位のブレーキとなってしまい、東海はトップと4分20秒差の8位でゴール。
復路での逆転が非常に難しい位置でのゴールとなった。
日体大は、北村聡が区間5位と頑張ったが、総合順位は15位から14位へと1つ上昇したにとどまった。
大混戦の復路編へ続く。
▼2006年箱根駅伝総括(復路編)
■駅伝■東京箱根間往復大学駅伝競走■2006箱根駅伝■箱根駅伝 ■2005-2006駅伝・マラソン
芦ノ湖〜大手町 往路5区間 108.0km復路5区間 109.9km 計10区間 217.9km
いや、しかし誰が亜細亜大学 の優勝を予想しただろうか?
当blogで行った優勝予想投票でも、シード外校にも票が入る中、亜細亜と中央学院のみが0票。
往路は目立たずに6位。
順天堂8区の難波のアクシデントの間にひっそりと2位に上がり、9区で大逆転。
10区ではポーカーフェースの岡田直寛が後続を引き離してそのまま逃げ切り。
トップが次々と替わる大混戦を制したのは、出場26回目で初優勝の伏兵だった。
長くなってしまったので、とりあえずこのエントリは往路編。
復路編は下記のエントリで。
▼2006年箱根駅伝総括(復路編)
■2006箱根駅伝優勝校予想投票 結果発表
■箱根駅伝区間エントリー一覧表と展望
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(シード校編)
■第82回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー発表(予選校+関東学連選抜編)
▼第82回東京箱根間往復大学駅伝競走(日本テレビ)
▼関東学生陸上競技連盟
■総合成績 順位 学校名 総合タイム 往路タイム 復路タイム 1 亜細亜大学 11:09:26 5:36:17( 6) 5:33:09( 2) 2 山梨学院大学 11:11:06 5:34:50( 4) 5:36:16( 6) 3 日本大学 11:11:53 5:35:27( 5) 5:36:26( 7) -- ------------ -------- ------- -- ------- -- 4 順天堂大学 11:12:07 5:33:26( 1) 5:38:41(10) 5 駒澤大学 11:12:42 5:33:56( 2) 5:38:46(11) 6 東海大学 11:12:45 5:37:46( 8) 5:34:59( 4) 7 法政大学 11:14:17 5:41:22(15) 5:32:55( 1) 8 中央大学 11:15:02 5:34:45( 3) 5:40:17(14) 9 日本体育大学 11:15:59 5:41:13(14) 5:34:46( 3) 10 東洋大学 11:16:00 5:36:37( 7) 5:39:23(13) -- ------------ -------- ------- -- ------- -- 11 城西大学 11:16:10 5:40:17(13) 5:35:53( 5) 12 大東文化大学 11:17:52 5:39:02(11) 5:38:50(12) 13 早稲田大学 11:19:10 5:38:38( 9) 5:40:32(15) 14 國學院大学 11:21:03 5:39:31(12) 5:41:32(16) 15 専修大学 11:21:40 5:43:49(17) 5:37:51( 9) 16 神奈川大学 11:21:59 5:38:58(10) 5:43:01(17) 17 中央学院大学 11:22:22 5:44:34(18) 5:37:48( 8) 18 明治大学 11:27:38 5:42:49(16) 5:44:49(19) OP 関東学連選抜 19 国士舘大学 11:33:02 5:48:28(19) 5:44:34(18)
■区間記録 区間 距離 選手 (大学) タイム 1 21.4km 木原真佐人 (中央学院大学1年)1:03:42 2 23.2km メクボ・J・モグス(山梨学院大学1年)1:07:29 3 21.5km 佐藤悠基 (東海大学 1年)1:02:12 区間新 4 18.5km 村上康則 (順天堂大学 4年) 55:20 5 23.4km 今井正人 (順天堂大学 3年)1:18:30 6 20.8km 辰巳陽亮 (専修大学 4年) 59:07 7 21.3km 柳沼晃太 (法政大学 2年)1:04:02 8 21.5km 杉本芳規 (中央学院大学4年)1:04:08 9 23.2km 山下拓郎 (亜細亜大学 3年)1:09:30 10 23.1km 高岡寛典 (城西大学 3年)1:11:31
スタート直後にいきなりダッシュをかけて飛び出したのは、日体大の鷲見知彦。
3年連続1区を走るスペシャリストは、そのまま後続を引き離して逃げる。
しかし、15kmを過ぎてから2番手集団がスピードアップ。
これに吸い込まれた鷲見は、そのままズルズルと後退。
鷲見は結局区間17位に終わり、結果的に日体大はこの1区の悪い流れをずるずると引きずることになってしまう。
1区終盤は、中央学院・木原真佐人、駒澤・藤山哲隆、中央・奥田実の3人のデットヒートになる。
最後は中央学院の1年生木原がスパート合戦を制し、トップで2区へ。
これは中央学院大学にとって、史上初めての区間賞獲得となった。
駒澤は当日エントリー変更で1区に入った藤山が2秒差の2位につけ、5連覇へ向け好スタート。
中央はその2秒後、日大の土橋啓太もトップから12秒差の4位につけ、この有力3校は上位に。
しかし残る有力校である東海の杉本将友は59秒差の区間15位と出遅れ、日体大は前述の通り鷲見がブレーキ。
順天堂大のルーキー佐藤秀和は、46秒差の区間11位。
亜細亜の木許史博は37秒差の9位スタートとなった。
■1区終了時の順位 1 中央学院大学 差 2 駒澤大学 0:02 3 中央大学 0:04 4 日本大学 0:12 5 東洋大学 0:13 6 明治大学 0:18 7 早稲田大学 0:33 8 城西大学 0:36 9 亜細亜大学 0:37 10 國學院大學 0:39 11 順天堂大学 0:46 12 関東学連選抜 13 山梨学院大学 0:50 14 大東文化大学 0:57 15 東海大学 0:59 16 神奈川大学 1:08 17 日本体育大学 1:09 18 法政大学 1:44 19 専修大学 2:11 20 国士舘大学 2:12
2区
エース区間の2区。
「最長区間」の称号は5区に奪われたものの、この区間がいまだに「エース区間」の1つであることは変わりがない。
まずは、4位でタスキを受けた日大のサイモンが、予想通り3人を抜いてトップへ。
そして、これも予想通りに山梨学院のモグスが11人を抜いて、一気に2位まで上がってくる。
区間新記録ペースで飛ばすモグスは、サイモンをもとらえトップを並走。
しばらく2人は並走したが、結局はモグスがサイモンを突き放し、山梨がトップに。
モグスに突き放されたサイモンは、その後急失速。
完全にブレーキになってしまい、終わってみれば区間19位。
寒さとオーバーペースが最後にこたえてしまったようだ。
優勝候補日大の順位は、15位にまで落ちてしまった。
モグスには引き離されたものの区間2位と健闘し、41秒差の2番手でタスキを渡したのは東洋大学の黒崎拓克。
中央の池永和樹も区間4位と頑張り、東洋と差の無い3位で3区へタスキを渡す。
1区で出遅れた日体大は、保科光作が区間3位の快走で10人抜きを達成し、7位まで浮上。
区間5位には國學院の三島慎吾。
トップでタスキを受けた中央学院の信田雄一も区間6位と粘り、4位でタスキをつなぐ。
駒澤の佐藤慎吾は、区間7位でトップと1分21秒差の5位でタスキリレー。
早稲田の「ゴールデンルーキー」竹澤健介は、区間11位と期待されたほどの結果を残せず、浮上を期待された順天堂の松岡佑起は区間14位と沈んだ。
昨年のイズミルユニバのハーフマラソン銀メダリストの城西大・田上貴之も同じく区間14位と伸びず。
当日区間変更で入った東海の丸山敬三は区間12位で、東海大自体も12位と浮上できないまま。
亜細亜の板倉克宣は区間17位に終わり、この時点でトップから2分56秒差の13位と大きく出遅れた。
■2区終了時の順位 1 山梨学院大学 差 2 東洋大学 0:41 3 中央大学 0:51 4 中央学院大学 1:18 5 駒澤大学 1:21 6 日本体育大学 1:46 7 國學院大學 1:48 8 早稲田大学 2:09 関東学連選抜 9 神奈川大学 2:29 10 城西大学 2:37 11 東海大学 2:43 12 順天堂大学 2:47 13 亜細亜大学 2:56 14 大東文化大学 3:05 15 日本大学 3:33 16 専修大学 3:34 17 法政大学 3:38 18 明治大学 4:21 19 国士舘大学 4:44
3区
トップでタスキを受けた山梨の片貝勝浩は、スタート直後に東洋の尾田寛幸に追いつかれながらも、中盤に突き放して首位固め。
区間5位の走りで、トップを守ったまま4区へつなぐ。
3位でタスキを受けた中央・上野裕一郎は淡々とレースを進め、前との差を徐々に詰める。
この区間で派手なパフォーマンスを見せたのは、上野の佐久長聖での1年後輩にあたる、東海・佐藤悠基。
序盤から区間新を上回るペースで飛ばし、8人抜きの快走。
1:02:12の区間新を樹立し、低迷していたチームを一気にトップと37秒差の4位にまで引き上げた。
上野も終盤に東洋の尾田をとらえ、トップと21秒差の2位に順位を上げて4区へとつなぐ。
2区サイモンで大きく順位を落とす大誤算となった日大は、3区福井誠が区間2位10人抜きの走りを見せ、順位を6位まで戻してくる。
東洋の尾田も区間記録としては4位と優秀で、2位から順位を1つ落としたものの3位で4区へ。
駒澤の井出貴教は、区間7位でトップとの差は1分46秒と開き6位となかなか浮上できない。
順天堂は松瀬元太が区間8位の走りで、ようやく順位を9位に上げてくる。
亜細亜も岡田晃が区間6位と、ここまででは一番いい区間順位。
トップと3分4秒差ながらも、7位まで順位を上げてきた。
せっかく保科で順位を上げた日体大は、永田淳が区間17位のブレーキで、再び13位まで転落。
1,2区で上位をキープした中央学院大も、木村聡寿が区間最下位で順位を18位まで急降下させてしまった。
■3区終了時の順位 1 山梨学院大学 差 2 中央大学 0:21 3 東洋大学 0:33 4 東海大学 0:37 5 駒澤大学 1:46 6 日本大学 2:58 7 亜細亜大学 3:04 8 城西大学 3:14 9 順天堂大学 3:17 10 早稲田大学 3:34 11 國學院大學 4:06 12 大東文化大学 4:07 13 日本体育大学 4:08 14 神奈川大学 4:36 15 法政大学 4:55 関東学連選抜 16 明治大学 5:22 17 専修大学 5:49 18 中央学院大学 6:05 19 国士舘大学 7:15
4区
5区の延長に伴って距離が短縮され、全10区間中唯一の20km以下の区間となった4区。
「スピードランナーにも門戸を開く」などと言っているが、18.5kmの区間が果たして「スピードランナー向き」かと言われるとやや疑問が残る。
確かに今回区間賞を取り、順天堂の順位を6位にまで引き上げた村上康則は1500mが専門のランナーだが、これまで1区を2回経験している選手でもある。
こういう選手だからこそ、こういう結果が残せるわけで、普通の「中距離選手」がこなせる距離ではないだろう。
#それでも20km以上走るより短いのは確かで、そういう意味では純粋な長距離ランナー以外でも「やや走りやすい」とは言えるだろうが。
2位でタスキを受けた中央の小林賢輔が、山梨の飯塚信彦を序盤で捕らえ、トップに立つ。
小林は中継所直前で足に異常を感じながらも、何とか最後は持ち直し、トップで山の5区へつなぐ。
山梨の飯塚も区間8位の走りで、中央と10秒差の2位でタスキをつなぐ。
さらに東洋の北島寿典、東海の市村一訓、駒澤の齊藤弘幸も飯塚と同タイムで並び、区間8位。
つまり、中継所で受けた1位、3位、4位、5位の4人同タイムだったわけで、中央が首位に立った以外は、上位陣には大きな変化が起きない4区だった。
6位には、村上が区間賞を獲得した順天堂が浮上。
亜細亜は菊地昌寿が区間2位の走りを見せ、チームを7位にまで引き上げる。
日体大は、ここでも鶴留雄太が区間最下位と大ブレーキとなり、順位を16位にまで落とし、優勝争いから完全に脱落した。
■4区終了時の順位 1 中央大学 差 2 山梨学院大学 0:10 3 東洋大学 0:43 4 東海大学 0:47 5 駒澤大学 1:56 6 順天堂大学 2:26 7 亜細亜大学 2:29 8 日本大学 2:38 9 早稲田大学 3:51 10 國學院大學 3:52 11 神奈川大学 4:09 12 城西大学 4:37 13 大東文化大学 4:47 14 法政大学 4:52 15 明治大学 6:21 関東学連選抜 16 日本体育大学 7:07 17 専修大学 8:17 18 国士舘大学 8:21 19 中央学院大学 8:45
5区
最長距離区間となった「山登りの5区」
より高低差も増したこの区間、各選手が慎重な入りを見せた。
そんな中、ハイペースで入ったのが山梨の森本直人。
10秒先にスタートした中央の中村和哉をとらえ、トップに立つ。
期待の東海大の伊達秀晃も前を行く東洋大に追いつき、並走しながら前を追う。
しかし、中盤以降に山での強さを見せたのは、昨年驚異的な区間新記録を樹立した順天堂の今井正人。
10kmまでは森本のほうが早いペースだったが、中盤以降ペースを上げる。
最初に、非常に寒そうなランニング姿で走る駒澤・村上和春をとらえると、さらに東海、東洋・大西智也を抜き、そのまま中央も抜いて2位浮上。
18km手前には、ペースの落ちてきた森本をも捕らえ、ついに順天堂がトップに立つ。
そのまま押し切り、順天堂大学が往路優勝のゴールテープを切った。
3区まではパッとしなかった順天堂だが、4,5区の連続区間賞だけで往路優勝をさらっていってしまったような印象。
2位には最後に山梨を抜いた駒澤の村上が、順天堂と30秒差でゴール。
復路に向けて、十分射程圏内と言える位置でのゴール。
中央の中村は、最後に森本を抜き返して3位でゴール。
抜かれた山梨の森本も、中央と5秒差に踏みとどまった。
日大はキャプテン下重正樹が区間3位の好走を見せ、順位を3つ上げて5位で往路を終了。
亜細亜も小澤信が区間4位にまとめ、往路6位でひっそりとゴール。
5区序盤は並走していた東海・伊達と東洋・大西は揃って失速。
大西に対しては、個人的にかなり期待していたのだが、区間15位と失速し、東洋は7位に後退。
伊達に至っては区間18位のブレーキとなってしまい、東海はトップと4分20秒差の8位でゴール。
復路での逆転が非常に難しい位置でのゴールとなった。
日体大は、北村聡が区間5位と頑張ったが、総合順位は15位から14位へと1つ上昇したにとどまった。
■5区(往路)終了時の順位 1 順天堂大学 差 2 駒澤大学 00:30 3 中央大学 01:19 4 山梨学院大学 01:24 5 日本大学 02:01 6 亜細亜大学 02:51 7 東洋大学 03:11 8 東海大学 04:20 9 早稲田大学 05:12 10 神奈川大学 05:32 11 大東文化大学 05:36 12 國學院大學 06:05 13 城西大学 06:51 14 日本体育大学 07:47 15 法政大学 07:56 16 明治大学 09:23 17 専修大学 10:23 18 中央学院大学 11:08 関東学連選抜 19 国士舘大学 15:02
大混戦の復路編へ続く。
▼2006年箱根駅伝総括(復路編)
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Comment(2)| Track back(0) | 2006-01-04 02:07:04 | Clip!!


