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和敬静寂
スポーツ観戦日記。中日、グランパス、バスケットボール、マラソン、ジャンプあたりを中心に。
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種目別では3つのメダルを獲得 [ アテネ五輪 ]
大分遅くなってしまいましたが、22,23日に行われた体操の男子種目別決勝を振り返って見たいと思います。

ゆか(結果)
えー、このゆかはビデオ録画失敗しました。
というか裏で女子マラソンをやっていて、そちらを録画していたので、録ることができませんでした。
日本の苦手種目と言われるゆかだが、米田、中野の二人が種目別決勝に進んだ。
0.137の中に8人の得点が集中する接戦となったが、中野は6位、米田は7位に終わった。
  name
point
K.シューヘルト 9.787
2 M.ドラグレスク 9.787
3 J.ヨブチェフ 9.775
4 G.デフェル 9.712
5 P.ハム 9.712
6 中野大輔 9.712
7 米田功 9.662
8 M.ハム
9.650

あん馬(結果)
昨年の世界選手権金メダリストをわけた鹿島と騰海浜、そしてシドニー金のルーマニアのウルジカの対決になるかと思われたあん馬。
3番目に演技したウルジカが9.825の高得点。
続く4番目に演技したのが鹿島。
ほぼ完璧な演技なように思えたが、後の報道によると、パメルに足が2度ほどすったこともあり、得点が伸びなかったようだ。
6番目に演技した冨田は、序盤でまさかの落下。
それでも9.062にまとめたのは立派。
最後に演技したのが中国の19歳、騰海浜。
派手さはなかったが、鹿島と同じようにきれいな姿勢を持つ騰海浜がミスのない演技を見せ、9.837の高得点。
最後に金メダルをかっさらった。
金メダルの騰海浜
銀メダルのウルジカ
落下してしまった冨田

  name
point
騰海浜
9.837
2 M.ウルジカ 9.825
3 鹿島丈博 9.787
4 黄旭 9.775
5 V.カノ 9.762
6 P.ハム 9.737
7 R.アレクサンデルソン 9.725
銅メダル獲得の鹿島 8 冨田洋之
9.062

つり輪(結果)
力自慢なヨーロッパ勢が強いつり輪に、非ヨーロッパ勢として冨田が唯一決勝に進出した。
1番手はシドニー銀メダリスト、地元ギリシャのタバコス。
静止時間がやや短めな場面もあったし、着地もわずかに弾んだが、9.862の超高得点。
地元ギリシャの選手とはいえ、このあたりから少し採点の怪しさは感じていた。
2番手はゆかの銅メダリストのヨブチェフ(ブルガリア)。
十字懸垂から中水平への新技(申請中)に加え、着地もきっちり決めたが、タバコスまでは届かず9.850。
最初の二人から非常に高い点が出て、後に演技する選手には大きなプレッシャーがかかる。
しかし、各選手も高い得点を連発。
3人目のシュバイツァーこそ9.737だったが、続く冨田は素晴らしい演技。
懸垂の静止をじっくりと決めて、非常に美しい演技だと思ったが、得点は最初の二人に及ばず9.800。
5番手サフォスキンは、着地がやや動いて9.750。
6番手イタリアのモランディは、倒立でやや動くが9.800と冨田と同得点。
しかし、冨田の方が上回る。
この時放送で説明された順位の決定法は以下の通り。
体操の得点は、元々6人の審判の得点のうち上下1人ずつをカットして集計されるが、同点の場合はその採用の4人の中で一番得点の低い一人をさらにカットした3人の合計点で決定する、らしい。
でも、下の3枚の画像を見てもらえればわかるとおり、この説明は明らかにおかしいと思うのだが・・・。
6人のうち上位5人を採用するというのならば、合点がいくが。
冨田の得点
ベニーの得点
モランディの得点
7番手のベニーも9.800ながら、冨田よりは下の順位。
最後の演技者はシドニーの金メダリスト、世界選手権5連覇の記録もあるケキ。
最後の倒立でやや動いたものの9.812、冨田を抜いて銅メダルを確保した。
ヨブチェフがゆかの銅に続く、種目別二つ目のメダルで銀メダル。
地元ギリシャのタバコスが大歓声の中で金メダルを獲得した。
冨田は惜しくも4位。上位との差はわずかではあったが、強くアピールするものがなかったのかもしれない。
優勝した地元ギリシャのタバコス
大興奮のギリシャの観客

  name
point
D.タバコス 9.862
2 J.ヨブチェフ 9.850
3 Y.ケキ 9.812
4 冨田洋之 9.800
5 M.モランディ 9.800
5 Y.ベニー 9.800
7 A.サフォスキン 9.750
惜しくも4位に終わった冨田 8 A.シュバイツァー 9.737

跳馬(結果)
唯一日本選手が一人も決勝に進めなかった跳馬。
しかし、この跳馬がなかなか面白かった。
1回目の跳躍で着地に失敗したロシアのボンダレンコ。
2回目はローチェひねりに臨んだが、これも着地大失敗。
腰を強打して、担架で運ばれる結果になってしまった。
着地大失敗のボンダレンコ
得点は0.000
担架で運ばれてしまう。
そして、足からの着地が認められなかったので、得点は0.000、初めて見ましたわ。
4番手の期待の李小鵬は踏み切りで失敗、尻餅をついてしまう失敗で9.075。
2本目はオリジナル技「リショウホウ」で9.662にまとめたもののメダル争いからは大きく脱落。
5番手サプロネンコ(ラトビア)は1本目着地は乱れたもののローチェひねりで9.712と、この日ここまでの最高点。
2本目も価値点10点の演技で9.700で9.706として、ここまででトップに立つ。
次のゆか金メダリストのカナダのシューヘルトは2本とも9.9の演技構成で9.599と伸びず。
7番手はシドニーの金メダリスト、デフェル。
1本目は着地が1歩動いて9.687。
しかし、2本目は価値点9.9のドゥリックスを見事に決めて9.787、合計で9.737としてこの時点でトップに立つ。
まさかの大失敗の李小鵬
優勝したデフェル
最終演技者はルーマニアのドラグレスク。
1本目オリジナル技「ドラグレスク」(ローチェひねり)を完璧に決めて、9.900のアテネ五輪最高点(多分)。
このまま金メダルもほぼ確実かと思われたが、2本目のドゥリックスで着地を大きく失敗。
1本目のドラグレスクは完璧だったが・・・
2本目の着地で大失敗

9.325となり、9.612で銅メダル。
デフェルが五輪連覇を果たした。
  name
point
1回目
2回目
G.デフェル 9.737 9.687 9.787
2 E.サプロネンコ 9.706 9.712 9.700
3 M.ドラグレスク 9.612 9.900 9.325
4 K.シューヘルト 9.599 9.687 9.512
5 F.ヤネフ 9.581 9.625 9.537
6 R.ガル 9.537 9.525 9.550
7 李小鵬 9.368 9.075 9.662
着地を決めるデフェル
8 A.ボンダレンコ 4.550 9.100 0.000

平行棒(結果)
平行棒では予選1位で中野大輔、2位で冨田洋之が決勝へ進出。
元々日本が得意な種目でもあり、メダルが大きく期待された。
1番手の演技者として冨田が登場。
ベーレ、ティッペルト、モリスエと決め、最後は屈伸のダブルで降りて9.775。
9.8が出てもいい演技だったと思うが。
3人目に登場したのが、ウクライナのゴンチャロフ。
少し着地が動いたが、大きなベーレを決め9.787と冨田を上回ってくる。
4人目は予選トップ通過の中野大輔。
中野以外は世界でまだ一人(89年加藤)しか成功させていない、平行棒でのムーンサルトでの着地に挑戦するかが注目された。
屈伸のベーレ、抱え込みのベーレ、ティッペルトと決めて、最後はムーンサルトで着地。
高得点が期待されたが、着地の減点が思いのほか大きかったようで9.762、この時点で3位とメダルが苦しくなる。
ぴたりと着地を決める冨田
ムーンサルトで降りる中野
着地はわずかに乱れるが
会心の演技にこのガッツポーズ
思ったほど点が出ず複雑な表情

5人目クシャラも中野と同じ得点だったが、ここは中野が上、6番手イワンコフも9.762、これは中野の上の順位となる。
ここで中野のメダルがなくなってしまった。
7人目はシドニーの金メダリスト李小鵬。
屈伸からのアームモリスエ(ドミトリエンコ)などを次々と決めるが、着地がわずかに動く。
しかし、途中で少しふらついたシーンがあったせいか9.762で、この時点で3位。
中国は今回のアテネで、騰海浜のあん馬の金メダル1つのみに終わった。
戦前の予想では、団体を含め圧倒的な強さが予想された中国だったが、今回の中国はミスが多く、どうにも「らしさ」がなかった。
結局最後のP.ハムも9.737と点が伸びず、ゴンチャロフが金メダル。
冨田はようやく今大会初の個人のメダルを手に入れた。
中野は結局5位。
  name
point
V.ゴンチャロフ 9.787
2 冨田洋之 9.775
3 李小鵬 9.762
4 I.イワンコフ 9.762
5 中野大輔 9.762
6 Y.クシャラ 9.762
7 P.ハム 9.737
銀メダル獲得の富田
8 Y.イエリムベトフ 9.737

鉄棒(結果)
予選で6位から10位が同点でタイブレークでも差がつかなかったために、10人が参加した鉄棒の決勝。
一人目で登場した米田。
伸身の新月面での着地がわずかに乱れたが、コバチをきれいに決めて9.787。
高得点でスタートした。
2人目のハム兄弟の兄、モーガン・ハムは伸身のトカチェフ、着地もきれいに決めて米田と同じ9.787。
しかし、タイブレークで米田が首位を守った。
3人目のシドニー金メダリストネモフの時に事件はおこった。
元々離れ技の多い構成のネモフ。
いきなりコバチを決めると、伸身トカチェフ、開脚トカチェフ、屈伸トカチェフ、ギンガーと4連続の離れ技。
さらにもうひとつコバチを入れて、観客は大興奮。
しかし、最後に着地が乱れて、出た得点は9.725。
離れ技連発のネモフ
着地が乱れ
得点は9.725

着地の乱れを考えればしょうがない得点ではあるが、観客は納得せず大ブーイング。
次のポール・ハムが演技を始めようとしても、そのブーイングはやまない。
一向にブーイングが収まる様子を見せず、ハムは演技を始められない。
このブーイングに審判団が影響されてしまう。
なんと得点は9.725から9.762に上方修正されてしまう。
ブーイングしまくる観客
協議し直す審判団
変わってしまった得点
観客をなだめるネモフ
後ろは待たされるポール・ハム

5分以上待たされた、ポール・ハム。
異様な雰囲気の中、素晴らしい集中力を見せてトカチェフ3連発を決めるなど、まとめてくる。
着地はわずかに乱れたが、9.812という高得点。
これは、直前のネモフに懲りた審判団が少し高い得点を出したようにも思えた。
ハムに比べれば、ネモフの演技のほうが良かったと思うが・・・。
これで米田の金メダルはなくなった。
続いて登場したのが、アナハイムでの銀メダリストのイタリアのカッシーナ。
コバチの後に、コールマンを2連発。
着地もわずか動いただけで、9.812の得点。
ハムと得点は並んだが、タイブレークでカッシーナが上位に。
結果的に前半に演技したこの5人が上位5位までを占めることになった。
異様な場内の雰囲気に集中力を欠いたか、後半の選手にはミスが目立つ。
その後半の最初に登場したのが中野。
最初のコールマンで完全にバランスを崩してしまった中野。
コバチはきっちりと決めたが、伸身の新月面からの着地は大失敗。
8.750という非常に不本意な得点となってしまった。
バランスを崩した中野
着地も失敗

7.8人目の蒋欽(漢字あってるっけ?)、ハンビュッフェン(ドイツ)はなかなかの得点を出してくるが、上位までは届かず。
9人目は直前の平行棒を制したゴンチャロフ。
連続の離れ技で落下をしてしまうが、再開してからの降り技では3回宙返りを見せる素晴らしい演技。
8.887と中野の上に来る。
最後は個人総合銅メダルの梁泰栄。
堅さの見られた梁泰栄は、離れ技で足をぶつける大きなミス。
#それでも落下しなかったのは立派。
これで米田の銅メダルが確定した。

  name
point
I.カッシーナ 9.812
2 P.ハム 9.812
3 米田功 9.787
4 M.ハム 9.787
5 A.ネモフ 9.762
6 蒋欽 9.737
7 F.ハンビュッフェン 9.700
8 V.ゴンチャロフ 8.887
9 中野大輔 8.750
銅メダルの米田功
10 梁泰栄 8.675


結局日本の種目別のメダルは、あん馬の鹿島丈博の銅、平行棒の冨田洋之の銀、鉄棒の米田功の鉄棒の3つとなった。
3つというメダルの数は素晴らしい結果だが、欲を言えば1つは金メダルが欲しかった。
特にあん馬の鹿島、平行棒の冨田、中野、鉄棒の米田、中野は金も不可能ではないと思っていただけに少し残念。
ほぼ一発勝負のこの種目別というのは難しい種目だなということを改めて痛感した。
#予選でミスちゃったら、それで終わっちゃうわけだし。

中野は平行棒の5位に相当納得がいかなかったようだ。
この結果には相当納得がいかなかったようで、鉄棒のミスもその納得のいかなさが生んだ集中力の欠如だったのかもしれない。
直後のインタビューでは、
「自分の演技には納得がいったが、結果には納得がいかない。」
「オリンピックってのはこういうところ(お祭り)なんだなというのがわかりました。」
「どうやったら勝てるのか、ますますわからなくなりました。」
などと発言、今大会終盤の採点の曖昧さへの不満を露にした。
だいぶいらいらしていたようだが、気持ちをきっちり整理して、北京ではより良い結果を期待したい。
#ちょっとこのときのインタビュワーは空気読めなさ過ぎだぞ。
平行棒の結果に相当納得がいかない様子の中野
インタビューでもなかなか言葉が出てこない

今回の採点で一番槍玉に上がっているのが、鉄棒でのネモフに対する採点だ。
ただ、最初の得点は非常に妥当なものだったと個人的には考えている。
観客のブーイングによって、得点を変えてしまったということが何よりもよくない。
そして、そのブーイングを続けた観客が一番問題だ。
確かにブーイングをある程度したくなる気持ちはわかる。
しかし、次の選手のことを考えるならば、もう少し程度を考えるべきだろう。
映像を見ると面白半分にブーイングをしている人間が多いのも気になった。
昨年のパリ世界陸上100m2次予選2組でも、観客がブーイングでなかなかスタートが出来ない状況に追い込んだことがあったが、その時に感じた苛立ちと同じものを感じた。

最後はおまけの観客席の日本選手特集。
塚原直也もずいぶん楽しそうに見ている。
跳馬の頃は姿の見えた大島杏子だが、途中から姿がなくなり石坂真奈美がぽつんと一人でいる姿が目立ったが、どこにいっちゃったんだ?
この時は大島がいる
石坂一人ぼっち
鹿島は何を読んでるんだ?


アテネ五輪体操

Comment(0)| Track back(0) | 2004-08-28 19:48:10 | Clip!!

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13   サッカー キリンカップサッカー 日本vsスコットランド 長居スタジアム    
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