● 昨日の金メダル編に続き、今日は銀メダル編。
今大会の日本の銀メダル獲得数は9個。
金の16個、銅の12個と比べ、一番少なかったのがこの銀メダル。
これまでの日本の各五輪でのメダル獲得数を見てみると
(スポニチ 2004年8月31日付紙面より)
48年ロンドンは招待されず、80年モスクワはボイコット。
東京五輪、ロサンゼルス五輪など日本が多くのメダルを取る大会では、銀メダルの数が相対的に少なくなる傾向があるようだ。
全体にチームの雰囲気がよくなって、銀を取るような選手もそのまま金を取ってしまうから、そのようになるのだろうか?とちょっと強引な論を考えてみたりもする。
これまでのメダルの総数を見ても、わずかながら銀メダルが一番少ない。
●今回日本が獲得した銀メダル9個の内訳は以下の通り。
銀メダルということは、つまり世界で二番目ということで非常にすごいことなのだが、決して一番ではないわけで、手放しで喜べない銀メダルというのもある。
乱暴に分けてしまえば、大喜びの銀メダルと、順当な銀メダル、悔しい銀メダルの3種類があるといえるかもしれない。
大喜び組は柔道の泉、アーチェリーの山本博、自転車チームスプリントが上げられる。
順当組は平行棒の冨田、バタフライの山本貴司、シンクロの二つ(どちらかというと「悔しい」か?)、
悔しい組が柔道の横澤(本人が非常に悔しそう)、レスリングの伊調千春といったところか。
例によって柔道は別エントリに回すので、残り7つのメダルについて見ていこう。
● アーチェリー山本博の銀メダルには驚いた。
84年のロス五輪で銅メダルは取っているが、当時まだ小さかった自分がその頃のことを覚えているはずもなく、ほとんどノーマークの選手だった。
競技内容についてはこちらのエントリで詳しく書いた。
せっかくの銀メダルだったのに、生放送が無かったのが残念。
#やっていたとしても、見ていたかどうかは怪しいが・・・。
録画した決勝を何回か見直しているが、これがなかなか面白い。
マラソンのゴールとなったパナシナイコスタジアムが舞台であり、何か五輪の雰囲気と言うものも感じることができる。
出来れば山本が勝った試合なども、もっと見たかったなと思う。
その辺のどこにでもいそうなおっちゃんの高校の先生が、一夜にして日本中の有名人に。
オリンピックってのは凄いなということを、改めて思わされた銀メダルでもあった。
●自転車のチームスプリントの銀メダルもビックリした。
そして、この競技もまた面白かった。
こちらも競技の詳細についてはこちらのエントリで。
もともと五輪の自転車競技を見るのは好きだった。
追い越しとかをよくBSでボーっと眺めていた記憶がある。
うまくいけば銅メダルもあるかなぐらいで見ていた今回の大会。
まさか、銀メダルを取るとは思わなかった。
最後はドイツの底力の前に屈したが、十分金の可能性もあるレースを見せてくれた。
惜しむらくは、その後の種目であまりいい結果が出なかったこと。
長塚は1kmスプリントを欠場してしまったし、伏見もケイリンに出場したものの予選で敗れ、敗者復活でも最下位に沈んでしまった。
「ケイリン」=「競輪」で無いことはわかってはいるが、もうちょっと頑張って欲しかったなという気持ちが残ってしまった。
●山本貴司は惜しかった。
最後はあのマイケル・フェルプスをも捕らえるような勢いだった。
今回のフェルプスの結果を全てまとめると
戦前に言われていた7冠こそならなかったものの、18日以外毎日決勝レースを泳ぎ、見事5冠を達成した化け物。
個人種目で勝った時は全て世界新、もしくは五輪新という内容も凄い。
メドレーリレーも出場していれば確実に金を取っていただろうから、実質6冠と言えるかもしれない。
#そんな「たら」「れば」に全く意味は無いが。
フェルプスに今大会個人種目で先着したのはイアン・ソープとファンデンホーフェンバンドという超一流の大物二人のみ。
そんな化け物に勝てなかったとはいえ、銅メダル以下の選手がちぎられる中、一人最後までフェルペスを追い詰めた山本は本当に凄いと思う。
今年で26歳になった山本。
この年になっても進化を続けているというのが凄い。
理解ある奥さん、千葉すずのおかげか?
#五輪期間中、妙に千葉すずでの検索が多かった。
もう一人の「銀メダリスト山本」のアーチェリー山本博も年齢を重ねてさらに大きな花を咲かせた。
日本競泳陣を引っ張ったベテランエースの意地を見たレースだった。
●平行棒冨田洋之の銀は、どちらかというと悔しい部類に入るかもしれない。
こちらの競技の詳細についてはこちらのエントリで。
金メダルのゴンチャロフとの差はわずか0.012。
素人の自分にはその差が良くわからない。
平行棒では、冨田も惜しかったが、中野大輔も惜しかった。
大技を連続で決め、最後は世界で二人目となるムーンサルトで着地。
着地さえ決まっていれば、金メダルだったと思う。
着地が乱れても、銅メダルの李小鵬と同じ9.762が出たように、演技内容が非常に素晴らしかっただけに残念。
●試合終了後一番銀メダルの悔しさを表わし続けていたのが伊調千春。
女子レスリングの金メダリスト第1号になるはずが、その称号が延長の末するっと逃げてしまった。
2-1とリードして第2ピリオドまでを終了したものの、3点ノルマを達成できず延長戦に。
第1ピリオドでも一回パッシブを取られていた伊調千春は、延長でも一度パッシブを取られ、得点でもメルニクに2-2と追いつかれてしまう。
最後まで積極的に攻めきれないまま同点で試合が終了。
パッシブの差で金メダルはメルニクの元に転がり込んでしまい、自動的に千春の銀メダルが確定してしまった。
ここまで悲痛な顔を続ける銀メダリストもなかなかいない。
翌日朝に放送されたNHK堀尾アナによる金メダリストの妹馨と並んでのインタビューでも、まだ千春の悔しさが滲み出続けていた。
#あそこで、あれだけデリカシーの無い質問が出来る堀尾アナは本当に困った人だなと思った。
次の北京でもまだ26歳の伊調千春。
是非、北京でこの雪辱を晴らして欲しい。
●シンクロは・・・
前も書いたけど、日本のチームの演技は鳥肌が立つほどすごかったと思う。
ロシアとの差は素人目には良くわからない。
#Numberで元新体操の山崎浩子は「迫力」が違う、と書いてはいたが・・・
日本が9.8でロシアが10.0満点な違いはどこなのだろうか。
シンクロは、あまりにも選手たちの努力が報われにくい気がして、どうも見るのが苦手だ。
●銅メダルは土曜日を予定。
日曜日までに柔道編、団体球技編が書けるといいなっと。
#こんなん書いて読んでくれる人がいるかどうかはわからないが・・・。
▼アテネ五輪関連エントリ一覧
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■アテネ五輪
今大会の日本の銀メダル獲得数は9個。
金の16個、銅の12個と比べ、一番少なかったのがこの銀メダル。
これまでの日本の各五輪でのメダル獲得数を見てみると
| 回 | 年 | 大会 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
| 5 | 1912 | ストックホルム |
0
|
0
|
0
|
0
|
| 7 | 1920 | アントワープ |
0
|
0
|
2
|
2
|
| 8 | 1924 | パリ |
0
|
0
|
1
|
1
|
| 9 | 1928 | アムステルダム |
2
|
2
|
2
|
6
|
| 10 | 1932 | ロサンゼルス |
7
|
7
|
4
|
18
|
| 11 | 1936 | ベルリン |
6
|
4
|
8
|
18
|
| 14 | 1948 | ロンドン | ||||
| 15 | 1952 | ヘルシンキ |
1
|
6
|
2
|
9
|
| 16 | 1956 | メルボルン |
4
|
10
|
5
|
19
|
| 17 | 1960 | ローマ |
4
|
7
|
7
|
18
|
| 18 | 1964 | 東京 |
16
|
5
|
8
|
29
|
| 19 | 1968 | メキシコシティ |
11
|
7
|
7
|
25
|
| 20 | 1972 | ミュンヘン |
13
|
8
|
8
|
29
|
| 21 | 1976 | モントリオール |
9
|
6
|
10
|
25
|
| 22 | 1980 | モスクワ | ||||
| 23 | 1984 | ロサンゼルス |
10
|
8
|
14
|
32
|
| 24 | 1988 | ソウル |
4
|
3
|
7
|
14
|
| 25 | 1992 | バルセロナ |
3
|
8
|
11
|
22
|
| 26 | 1996 | アトランタ |
3
|
6
|
5
|
14
|
| 27 | 2000 | シドニー |
5
|
8
|
5
|
18
|
| 28 | 2004 | アテネ |
16
|
9
|
12
|
37
|
| 計 | 114 | 106 | 115 | 335 |
48年ロンドンは招待されず、80年モスクワはボイコット。
東京五輪、ロサンゼルス五輪など日本が多くのメダルを取る大会では、銀メダルの数が相対的に少なくなる傾向があるようだ。
全体にチームの雰囲気がよくなって、銀を取るような選手もそのまま金を取ってしまうから、そのようになるのだろうか?とちょっと強引な論を考えてみたりもする。
これまでのメダルの総数を見ても、わずかながら銀メダルが一番少ない。
●今回日本が獲得した銀メダル9個の内訳は以下の通り。
| 競技 | 種目 | 選手名 |
| 柔道 | 男子90kg級 | 泉浩 |
| 女子52kg級 | 横澤由貴 | |
| 体操 | 男子種目別 平行棒 | 冨田洋之 |
| 競泳 | 男子200mバタフライ | 山本貴司 |
| アーチェリー | 男子個人 | 山本博 |
| 自転車 | 男子チームスプリント | 日本 (長塚智広、伏見俊昭、井上昌己) |
| シンクロ | デュエット | 立花美哉・武田美保組 |
| チーム | 日本 (立花美哉、武田美保、巽樹理、原田早穂、 鈴木絵美子、藤丸真世、米田容子、川嶋奈緒子、北尾佳奈子) |
|
| レスリング | 女子フリースタイル48kg級 | 伊調千春 |
銀メダルということは、つまり世界で二番目ということで非常にすごいことなのだが、決して一番ではないわけで、手放しで喜べない銀メダルというのもある。
乱暴に分けてしまえば、大喜びの銀メダルと、順当な銀メダル、悔しい銀メダルの3種類があるといえるかもしれない。
大喜び組は柔道の泉、アーチェリーの山本博、自転車チームスプリントが上げられる。
順当組は平行棒の冨田、バタフライの山本貴司、シンクロの二つ(どちらかというと「悔しい」か?)、
悔しい組が柔道の横澤(本人が非常に悔しそう)、レスリングの伊調千春といったところか。
例によって柔道は別エントリに回すので、残り7つのメダルについて見ていこう。
● アーチェリー山本博の銀メダルには驚いた。
84年のロス五輪で銅メダルは取っているが、当時まだ小さかった自分がその頃のことを覚えているはずもなく、ほとんどノーマークの選手だった。
競技内容についてはこちらのエントリで詳しく書いた。
せっかくの銀メダルだったのに、生放送が無かったのが残念。
#やっていたとしても、見ていたかどうかは怪しいが・・・。
録画した決勝を何回か見直しているが、これがなかなか面白い。
マラソンのゴールとなったパナシナイコスタジアムが舞台であり、何か五輪の雰囲気と言うものも感じることができる。
出来れば山本が勝った試合なども、もっと見たかったなと思う。
その辺のどこにでもいそうなおっちゃんの高校の先生が、一夜にして日本中の有名人に。
オリンピックってのは凄いなということを、改めて思わされた銀メダルでもあった。
●自転車のチームスプリントの銀メダルもビックリした。
そして、この競技もまた面白かった。
こちらも競技の詳細についてはこちらのエントリで。
もともと五輪の自転車競技を見るのは好きだった。
追い越しとかをよくBSでボーっと眺めていた記憶がある。
うまくいけば銅メダルもあるかなぐらいで見ていた今回の大会。
まさか、銀メダルを取るとは思わなかった。
最後はドイツの底力の前に屈したが、十分金の可能性もあるレースを見せてくれた。
惜しむらくは、その後の種目であまりいい結果が出なかったこと。
長塚は1kmスプリントを欠場してしまったし、伏見もケイリンに出場したものの予選で敗れ、敗者復活でも最下位に沈んでしまった。
「ケイリン」=「競輪」で無いことはわかってはいるが、もうちょっと頑張って欲しかったなという気持ちが残ってしまった。
●山本貴司は惜しかった。
最後はあのマイケル・フェルプスをも捕らえるような勢いだった。
今回のフェルプスの結果を全てまとめると
| 種目 | 決勝日 | フェルプスの 結果 |
先着者 |
| 400m個人メドレー | 14 | 金(世界新) | |
| 4×100m自由形リレー | 15 | 銅(USA) | |
| 200m自由形 | 16 | 銅 | 金 イアン・ソープ 銀 ピーター・ファンデンホーフェンバンド |
| 200mバタフライ | 17 | 金(五輪新) | |
| 4×200m自由形リレー | 17 | 金(USA) | |
| 200m個人メドレー | 19 | 金(五輪新) | |
| 100mバタフライ | 20 | 金(五輪新) |
個人種目で勝った時は全て世界新、もしくは五輪新という内容も凄い。
メドレーリレーも出場していれば確実に金を取っていただろうから、実質6冠と言えるかもしれない。
#そんな「たら」「れば」に全く意味は無いが。
フェルプスに今大会個人種目で先着したのはイアン・ソープとファンデンホーフェンバンドという超一流の大物二人のみ。
そんな化け物に勝てなかったとはいえ、銅メダル以下の選手がちぎられる中、一人最後までフェルペスを追い詰めた山本は本当に凄いと思う。
今年で26歳になった山本。
この年になっても進化を続けているというのが凄い。
理解ある奥さん、千葉すずのおかげか?
#五輪期間中、妙に千葉すずでの検索が多かった。
もう一人の「銀メダリスト山本」のアーチェリー山本博も年齢を重ねてさらに大きな花を咲かせた。
日本競泳陣を引っ張ったベテランエースの意地を見たレースだった。
●平行棒冨田洋之の銀は、どちらかというと悔しい部類に入るかもしれない。
こちらの競技の詳細についてはこちらのエントリで。
金メダルのゴンチャロフとの差はわずか0.012。
素人の自分にはその差が良くわからない。
平行棒では、冨田も惜しかったが、中野大輔も惜しかった。
大技を連続で決め、最後は世界で二人目となるムーンサルトで着地。
着地さえ決まっていれば、金メダルだったと思う。
着地が乱れても、銅メダルの李小鵬と同じ9.762が出たように、演技内容が非常に素晴らしかっただけに残念。
●試合終了後一番銀メダルの悔しさを表わし続けていたのが伊調千春。
女子レスリングの金メダリスト第1号になるはずが、その称号が延長の末するっと逃げてしまった。
2-1とリードして第2ピリオドまでを終了したものの、3点ノルマを達成できず延長戦に。
第1ピリオドでも一回パッシブを取られていた伊調千春は、延長でも一度パッシブを取られ、得点でもメルニクに2-2と追いつかれてしまう。
最後まで積極的に攻めきれないまま同点で試合が終了。
パッシブの差で金メダルはメルニクの元に転がり込んでしまい、自動的に千春の銀メダルが確定してしまった。
ここまで悲痛な顔を続ける銀メダリストもなかなかいない。
翌日朝に放送されたNHK堀尾アナによる金メダリストの妹馨と並んでのインタビューでも、まだ千春の悔しさが滲み出続けていた。
#あそこで、あれだけデリカシーの無い質問が出来る堀尾アナは本当に困った人だなと思った。
次の北京でもまだ26歳の伊調千春。
是非、北京でこの雪辱を晴らして欲しい。
●シンクロは・・・
前も書いたけど、日本のチームの演技は鳥肌が立つほどすごかったと思う。
ロシアとの差は素人目には良くわからない。
#Numberで元新体操の山崎浩子は「迫力」が違う、と書いてはいたが・・・
日本が9.8でロシアが10.0満点な違いはどこなのだろうか。
シンクロは、あまりにも選手たちの努力が報われにくい気がして、どうも見るのが苦手だ。
●銅メダルは土曜日を予定。
日曜日までに柔道編、団体球技編が書けるといいなっと。
#こんなん書いて読んでくれる人がいるかどうかはわからないが・・・。
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▼アテネ五輪TV観戦計画
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