●トリノ五輪は、結局荒川静香の女子フィギュアシングルでの金メダルがハイライトだったようだ。
荒川の金メダルにケチをつけるつもりは毛頭ないが、以前から繰り返し書いているようにフィギュアにはあまり興味がない自分だったりするので、どうもピンとこない。
実は、荒川の金メダルのフリーの演技を通しで見たこともまだ一度もなかったりする。
それでも、今回の荒川の演技の象徴として語られる「イナバウアー」のシーンは、ニュース映像などで何度も見てきた。
どうやら、このイナバウアーが荒川の演技の中心を貫く1つの要素らしい。
#ちなみに、なぜ自分がフィギュアが苦手かといえば「芸術点」という非常に抽象的で主観的な部分がどうにも苦手だからだ。
そして、一般の世論を見るにこの荒川の「イナバウアー」とは「「技術点」とは結びつかない」、荒川の「こだわりの要素」らしい。
本当にそうなんだろうか?
そんな演技で、現在のシステマチックな採点システムのフィギュアスケートにおいて、五輪で金メダルを獲得することができるのだろうか。
●自分が採用されているので良く見るExciteブログニュース関連でも、荒川のイナバウアーに触れているエントリがいくつかあった。
例えば
確かに、点数にこだわらない自分の「美学」で金メダルを取れれば、それほど日本人の「美学」に触れるものはない。
ただ、近代オリンピックにおいて、事はそんなに簡単なものだろうか?
●フィギュアスケートに詳しいスポーツライターの梅田香子(自身の子供もフィギュアをやっているようだ)のブログによれば
確かに、この梅田さんは
ただ同時に
確かにイナバウアー自体は比較的基本的な技で、技術点に大きくは結びつかないのかもしれない。
ただ、他の技と組み合わせることで価値点を生み、より完成度を高めることで点数を得ることができる。
イナバウアーには荒川の美学もあるのかもしれないが、競技者としての荒川の計算もきっちり働いている。
そこまで評価して、初めて競技者としての荒川を評価できることになるのではないのだろうか。
審美的で感情的なだけで決められた金メダリストでないということを評価することこそ、真に荒川静香を五輪の金メダリストとして讃えることになるのではないだろうか。
●自分もフィギュアに詳しくないので梅田ブログをまともに信じたエントリになってしまっているが、どうして世間の人はマスコミの「イナバウアーは技術点とは関係ない」ということを真に受けてしまうのだろう。
#自分も梅田さんの話を真に受けて過ぎてしまっている嫌いはあるけれど。
採点競技は本当に難しい。
フィギュアは昔の6点満点でなくなって、わかりやすい「満点」がなくなってしまったので特に難しい。
フィギュア競技者と関係ない人で、採点基準をしっかり把握で来ている人が、一体世界中に何人いるのだろう。
#少なくとも自分は全く把握できていません。
究極の「美」を争うはずのフィギュアスケートでも、結局きっちりした序列を決めるためには主観的、恣意的に決められた何らかの判断基準に従うしかない。
技術点ですら「主観的で恣意的」な部分があると思うが、芸術点はそれがより顕著だ。
まあ、厳密に言えば、現在のフィギュアスケートには「芸術点(Artistic Impression)」はなく、大別すれば「技術点(Technical Score)」と「構成点(Program Component Score)」らしい。
ただ、構成点の中には「スケート技術(Skating Skills)」という技術的な項目もあるが、「演技力(Performance/Execution)」、「振付け(Choreography)」、「曲の解釈(Interpretation)」という項目もあり、実質的にこれまでの「芸術点」というか「表現点(presentation)」に近いものだといえるだろう。
▼(参考)フィギュアスケート資料室
●本当に採点競技は難しい。
今季から、自分の好きな体操も10点満点ではなくなり、フィギュアのような採点法になる。
#芸術点はないけれども。
自分は、これを素直に受け入れることができるだろうか。
確かに体操に芸術点はないが、一部の技の配点が高くなりすぎることにより、なにか不均衡を生んだりしないだろうか。
この3月から日本選手も参加する新採点方式での国際大会がスタートする。
どのような採点基準で試合が行われるのだろうか?
非常に大きな興味があると同時に、日本選手にどのような影響があるのだろうかということを考えると、凄く不安になってくる。
■フィギュアスケート■体操■W杯■トリノ五輪
荒川の金メダルにケチをつけるつもりは毛頭ないが、以前から繰り返し書いているようにフィギュアにはあまり興味がない自分だったりするので、どうもピンとこない。
実は、荒川の金メダルのフリーの演技を通しで見たこともまだ一度もなかったりする。
それでも、今回の荒川の演技の象徴として語られる「イナバウアー」のシーンは、ニュース映像などで何度も見てきた。
どうやら、このイナバウアーが荒川の演技の中心を貫く1つの要素らしい。
#ちなみに、なぜ自分がフィギュアが苦手かといえば「芸術点」という非常に抽象的で主観的な部分がどうにも苦手だからだ。
そして、一般の世論を見るにこの荒川の「イナバウアー」とは「「技術点」とは結びつかない」、荒川の「こだわりの要素」らしい。
本当にそうなんだろうか?
そんな演技で、現在のシステマチックな採点システムのフィギュアスケートにおいて、五輪で金メダルを獲得することができるのだろうか。
●自分が採用されているので良く見るExciteブログニュース関連でも、荒川のイナバウアーに触れているエントリがいくつかあった。
例えば
トリノオリンピックの自由演技では、全く点数に反映されないのにイナバウアーを使いました。
荒川静香のイナバウアーと静御前の『静の舞』は共に『至高の体験』(FPN)
だったり
荒川静香のイナバウアーと静御前の『静の舞』は共に『至高の体験』(FPN)
なんでもイナバウアーは、メダルを取るためのポイントにはほとんどメリットのない技で、荒川自身が過去に「(ポイントを考えるなら)イナバウアーは無駄」と発言して一度封印した経緯があるそうです。
荒川静香のイナバウアーへのこだわりの価値(FPN)
だったりする。荒川静香のイナバウアーへのこだわりの価値(FPN)
確かに、点数にこだわらない自分の「美学」で金メダルを取れれば、それほど日本人の「美学」に触れるものはない。
ただ、近代オリンピックにおいて、事はそんなに簡単なものだろうか?
●フィギュアスケートに詳しいスポーツライターの梅田香子(自身の子供もフィギュアをやっているようだ)のブログによれば
ただ「イナバウアー」が技術点とは関係ない、芸術のみを追求した、という論調がやけにめだつ。どうしてそうなってしまったのだろう?
荒川静香はイナバウアーからトリプル&ダブル&ダブルに入ってのだから、明らかに技術点ねらい。
イナバウアーは技術点です! (梅田香子ジャーナル)
とのことだ。荒川静香はイナバウアーからトリプル&ダブル&ダブルに入ってのだから、明らかに技術点ねらい。
イナバウアーは技術点です! (梅田香子ジャーナル)
確かに、この梅田さんは
スパイラルもそうだけど、イナバウアーは初心者にも、できてしまう技。
とも書いている。ただ同時に
そういう基本技を他の追随を許さない形にきわめ、さらにトリプルからのコンビネーションにつなげてしまったテクニックが、荒川静香の凄さだと思うんだけどな。
とも書いている。確かにイナバウアー自体は比較的基本的な技で、技術点に大きくは結びつかないのかもしれない。
ただ、他の技と組み合わせることで価値点を生み、より完成度を高めることで点数を得ることができる。
イナバウアーには荒川の美学もあるのかもしれないが、競技者としての荒川の計算もきっちり働いている。
そこまで評価して、初めて競技者としての荒川を評価できることになるのではないのだろうか。
審美的で感情的なだけで決められた金メダリストでないということを評価することこそ、真に荒川静香を五輪の金メダリストとして讃えることになるのではないだろうか。
●自分もフィギュアに詳しくないので梅田ブログをまともに信じたエントリになってしまっているが、どうして世間の人はマスコミの「イナバウアーは技術点とは関係ない」ということを真に受けてしまうのだろう。
#自分も梅田さんの話を真に受けて過ぎてしまっている嫌いはあるけれど。
採点競技は本当に難しい。
フィギュアは昔の6点満点でなくなって、わかりやすい「満点」がなくなってしまったので特に難しい。
フィギュア競技者と関係ない人で、採点基準をしっかり把握で来ている人が、一体世界中に何人いるのだろう。
#少なくとも自分は全く把握できていません。
究極の「美」を争うはずのフィギュアスケートでも、結局きっちりした序列を決めるためには主観的、恣意的に決められた何らかの判断基準に従うしかない。
技術点ですら「主観的で恣意的」な部分があると思うが、芸術点はそれがより顕著だ。
まあ、厳密に言えば、現在のフィギュアスケートには「芸術点(Artistic Impression)」はなく、大別すれば「技術点(Technical Score)」と「構成点(Program Component Score)」らしい。
ただ、構成点の中には「スケート技術(Skating Skills)」という技術的な項目もあるが、「演技力(Performance/Execution)」、「振付け(Choreography)」、「曲の解釈(Interpretation)」という項目もあり、実質的にこれまでの「芸術点」というか「表現点(presentation)」に近いものだといえるだろう。
▼(参考)フィギュアスケート資料室
●本当に採点競技は難しい。
今季から、自分の好きな体操も10点満点ではなくなり、フィギュアのような採点法になる。
#芸術点はないけれども。
自分は、これを素直に受け入れることができるだろうか。
確かに体操に芸術点はないが、一部の技の配点が高くなりすぎることにより、なにか不均衡を生んだりしないだろうか。
この3月から日本選手も参加する新採点方式での国際大会がスタートする。
どのような採点基準で試合が行われるのだろうか?
非常に大きな興味があると同時に、日本選手にどのような影響があるのだろうかということを考えると、凄く不安になってくる。
■フィギュアスケート■体操■W杯■トリノ五輪
Comment(1)| Track back(0) | 2006-03-02 14:29:43 | Clip!!
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